ジェンダーで考える山形(山形から考える)
 Discover YAMAGATA from a gender lens(Yamagata Studies)
 担当教員:柿崎 悦子(KAKIZAKI Etsuko)
 担当教員の所属:山形大学ダイバーシティ推進室
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この授業は、世界・日本の中の『山形』、過去・現在の『山形』をジェンダー視点で考え、未来の『山形』を描くとともに、その実現のために「学生目線のジェンダー講座」を提案することを目的としています。

【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は、
1)ジェンダー視点でみた世界・日本の中の『山形』の現状を述べることができる。【技能】
2)ジェンダー視点でみた世界・日本の中の『山形』の課題を見出すことができる。【技能】【態度・習慣】
3)『山形県内』でジェンダーを学ぶ施設や機会について調べることができる。【態度・習慣】
4)1)~3)を踏まえて学生間で討議することができる。【技能】
5)4)に基づき、「学生目線の講座」を提案することができる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
山形、ジェンダー、男女共同参画

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
山形の具体的な姿をジェンダー視点で考えることにより、自立した一人の人間として力強く生き、他者を理解し、未来社会を創生する力を養う。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
11.住み続けられるまちづくりを
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
1)この授業は教員から提供される幅広い情報をもとに、学生個人や学生同士で考えを深めていきます。
2)実際の男女共同参画関連施設を【見学】したり、【外部講師】にジェンダー講座の紹介をしてもらうことがあります。(状況によりオンライン実施。)
・日程
第1回 授業の進め方とガイダンス
第2回 ジェンダーで考える世界と日本の現在
第3回 日本のジェンダー:過去から現在まで
第4回 第1~3回の授業を基に、「日本の現状と課題」についてグループ学習
第5回 日本のジェンダー・男女共同参画政策
第6回 男女共同参画基本計画(第1~5次)
第7回 ジェンダーで考える日本の中の『山形』
第8回 第5~7回の授業を基に、「『山形』の現状と課題」についてグループ学習
第9回 『山形県内』でジェンダーを学べる施設等【見学】
第10回 『山形県内』でジェンダーを学べる講座等【ゲスト講師】
第11回 ジェンダーを学ぶ機会に関する県外の実態
第12回 第9~11回の授業を踏まえ、『山形』に必要なジェンダー講座をグループで討議
第13回 第12回の討議を基に、「学生目線」でジェンダー講座を考える
第14回 SDGs が描くジェンダー平等社会と未来の『山形』
第15回 授業のまとめ(グループ発表を含む)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)資料等には事前に目を通し、ノートを取ることより頭を使うことに集中してください。
2)わからないことや気になる点がある場合、その場で気楽に質問してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)授業で使う資料はガイダンス時に説明する他、WebClassにも掲載しますので、各自で入手し、授業前に目を通しておいてください。
2)グループ学習の際は、授業前に自分の考えをまとめる必要がありますので、毎回の授業を復習しておくことを推奨します。
3)その他、参考となる映像資料なども紹介しますので、視聴してください。
4)グループ発表の準備は、協力して計画的に行って下さい。

【成績の評価】
・基準
1)ジェンダー視点でみた世界・日本の中の『山形』の現状をデータ等に基づいて適切に述べることができることを合格基準とします。
2)ジェンダー視点でみた世界・日本の中の『山形』の課題を見出し、論理的に考察できることが合格の基準です。
3)『山形県内』でジェンダーを学ぶ施設や機会についての情報をまとめることができることが合格基準です。
4)1)~3)を踏まえて学生間での討議に積極的に参加することができることを合格基準とします。
5)4)に基づき、「学生目線の講座」をグループで発表することができることが合格の基準です。
・方法
個人レポート(10点×4=40点)
グループ学習(10点×4=40点)
グループ発表(20点×1=20点)

【テキスト・参考書】
1)テキストは指定しませんが、下記のURLより「男女共同参画社会基本法」「男女共同参画基本計画」を入手してください。
・男女共同参画社会基本法(https://www.gender.go.jp/about_danjo/law/kihon/9906kihonhou.html)
・男女共同参画基本計画(https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/index.html)
2)参考書:OECD編著『図表で見る男女格差:OECDジェンダー白書2』(明石書店)、ジョニー・シーガー著(中澤他訳)『女性の世界地図:女たちの経験・現在地・これから』(明石書店)

【その他】
・学生へのメッセージ
ジェンダーの視点で『山形』を考えるときに重要なのは、県外出身者や男性の参画です。みんなで山形再発見を楽しみましょう!
・オフィス・アワー
質問がある場合、授業時間終了後に研究室で対応します。事前にWebClassのメッセージから予約してください。

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