【授業の目的】
物質の分離・精製は原料から製品までの生産プロセスにおける重要な工程である。ここでは,化学プロセスで用いられている相平衡を利用した分離操作(蒸留,吸着)および非平衡状態での分離プロセス(膜)を対象に,基礎となる原理から設計・操作手法を説明する。 最後に分離操作と関わりの深い単位操作である調湿についてその意義と操作方法を扱う。
【授業の到達目標】
(1)分離対象に適した分離法の選択手法,(2)回分および連続分離操作の設計法の二つを理解すること。
【授業概要(キーワード)】
平衡,速度,収支
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この講義は,化学・バイオ工学専攻の学習・教育目標「(A)地球環境と融和できる化学技術者・研究者の養成」に主に対応する。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 13.気候変動に具体的な対策を
【授業計画】
・授業の方法
講義はテキストに沿って進め,必要に応じてプリントも配布する。
・日程
第1~3週 蒸留 第4~7週 吸着分離 第8~11週 膜分離 第12~14週 調湿 第15週 期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
他の受講生の迷惑にならないよう,講義中は静粛な環境を整える。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業時間外学習へのアドバイスとしては、テキストを用いて予習・復習をおこなうことが望ましい。
【成績の評価】
・基準
(1)分離対象に適した分離法の選択手法,(2)回分および連続分離操作の設計法の二つを理解することが合格の基準となる。
・方法
レポートおよび期末試験の合計60点以上(100点満点)が合格。
【テキスト・参考書】
推奨する成書を挙げておくが,分離工学の各分野を扱ったテキストで各自使いやすいものを使って構わない。 (1) 伊藤章:ベーシック分離工学(化学同人) (2) 化学工学会分離プロセス部会編: 分離プロセス工学の基礎(朝倉書店) (3) 橋本健治:ベーシック化学工学(化学同人)
【その他】
・学生へのメッセージ
学生へのメッセージとしては、学部科目の分離プロセス工学を履修していることが望ましい。
・オフィス・アワー
授業時間外における質問等はオフィス・アワーに対応する。 樋口 毎週月曜日:15:00~16:00,工学部3号館4101号室
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