グローバル情報・エレクトロニクス特論II
 Lecture on Global Informatics and Electronics Ⅱ
 担当教員:足立 和成(ADACHI Kazunari),稲葉 信幸(INBA Nobuyuki),齊藤 敦(SAITO Atsushi),小坂 哲夫(KOSAKA Tetsuo),多田 十兵衛(TADA Jubei)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)情報・エレクトロ二クス専攻
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:情報・エレクトロ二クス専攻  科目区分:専門科目・選択 
【授業の目的】
5人の教員によるオムニバス形式(分割分担方式)による講義である。情報・エレクトロニクス専攻における研究領域の異なる教員が一人当たり2~3回(各90分)の講義で、自身の研究分野における動向を英語(日本語は使用しない)で解説する。そのことにより受講者が、英語を通じて、国際的な視座からの斯界の現状と動向を俯瞰できるようになることを目指す。

【授業の到達目標】
情報・エレクトロ二クス専攻における専門的な研究内容を概ね英語で理解できる能力を身につけ、口頭並びに文書での専門的意見の表明が英語で出来るようになることが第一の目標である。それと同時に、英語を通じて講義の対象となった同専攻の研究分野の国際的な現状と動向を把握した上で、その概観を把握できるようになることが第2の目標である。

【授業概要(キーワード)】
informatics, electronics, electrical engineering, signal processing, image processing, information network, simulations, electronic devices, energy conversion

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
選択科目(推奨科目)

【授業計画】
・授業の方法
情報・エレクトロ二クス専攻における各担当教員による各研究領域の講義(2~3回)が終了するごとに、提示される課題内容に関する要求に応える英語で記載した提出物を、その担当教員に提出する形で講義を進行させる。
・日程
学事日程や教員の公務日程の変更などにより授業計画は変更され得るので、初回(第1週)の講義前の掲示やWebClassの連絡に注意すること。学事日程により、第14週までの講義となることがある。その場合、いずれかの担当教員による講義が2回になることで対処する。暫定的な講義日程は以下の通りである。
第1~3週 強力超音波の発生とその応用(担当:足立 和成)
第4~6週 磁性材料とその記録媒体としての応用(担当:稲葉 信幸)
第7~9週 超伝導体の高周波デバイスとしての応用(担当:齊藤 敦)
第10~12週 音声情報処理(担当:小坂 哲夫)
第12~15週 コンピュータアーキテクチャ(担当:多田 十兵衛)
 学事日程により14週までの講義となることがある。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義担当の各教員による英語で書かれた発表済みの研究論文を事前に調査し、それらを読んで、不明な専門用語に関してはその意味や発音を整理・把握した上で、その教員の講義に臨むこと。講義担当教員一人あたり最低でも8時間程度の準備時間はかかるものと推定される。事前に明確にならなかった専門用語や概念については、講義中に英語で教員に質問し、疑問を解消することを推奨する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
情報・エレクトロ二クス分野の基礎的な知識とそこで使われる英語の専門用語の語彙の集積に日常的に努力した上で、本講義から国際的な最新の研究動向についての知見を英語を通じて吸収することを勧める。基本的な英語の語彙が不足していては、この講義についていくことはできない。

【成績の評価】
・基準
各担当教員から提示された課題に関する提出物が、第三者に十分了解可能な英文で書かれ、かつそれが講義内容を十分に反映したものであることが、当該提出物が担当教員から100点満点で60点の評価を得るための最低限の条件である。その上で、その担当教員が、講義中に設定した評価基準を満たしている程度に応じて、そこに原則10点刻みで加点していく形で評価する。加点のための評価基準は当然研究分野ごとに異なるので、各担当教員による講義中の説明に注意すること。
・方法
各担当教員が講義時間内に課題を提示するので、そこで要求された内容を英語で記載した文書を当該教員に提出し、その提出物について100点を満点とした評価を受ける。最終的に全提出物の評価の平均点をこの講義の成績とし、60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
講義担当教員及び講義内容は毎年度変わるので、固定的なテキストの指定はしない。今年度については以下の参考書が暫定的に指定されているが、最新の研究動向を反映するため、講義中に追加で参考書が指定される場合がある。
1.T. F. Hueter and R. H. Bolt, Sonics (John Wiley & Sons, New York, 1955)
2.日本電子機械工業会 編, 超音波工学 (コロナ社, 東京, 1993)

【その他】
・学生へのメッセージ
国際的な環境でエンジニアとして活躍することを目指す学生諸君の受講をお待ちしている。
・オフィス・アワー
各担当教員の最初の講義で伝えられる。

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