【授業の目的】
乳幼児期・学童期・思春期における身体的成長,心理社会的発達の諸理論を学び,発達上の問題と健康生活の相互関係について学習する。 また,PTSDや虐待を受けた小児および心身症・神経症の小児に対して発達的な課題を含めて理解を深め,看護ケアの理論と技法を学習する。
【授業の到達目標】
1.乳幼児期・学童期・思春期における身体的成長,心理社会的発達の諸理論について理解できる。 2.子どもの発達上の問題と健康生活の相互関係について理解できる。 3.PTSDや虐待を受けた小児および心身症・神経症の小児に対して発達的な課題を理解できる。 4.看護ケアの理論と技法を理解できる。
【授業概要(キーワード)】
乳幼児期・学童期・思春期,身体的成長,心理社会的発達,理論と技法
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
臨床看護学の小児看護学に位置づけられる。小児専門看護師教育課程の科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
毎回子どもの発達理論や発達上の課題を取り上げ参考図書を用いて,講義形式で行う。学生の意見や質疑応答により学習を深める。
・日程
毎週木曜日の1,2校時 1.乳幼児期・学童期・思春期の身体的成長 (1コマ) 今田 2.フロイトの精神性的発達理論の理解(1コマ) 今田 3.エリクソンの自我同一性の確立と健康生活(1コマ) 今田 4.マーラーの分離個体化理論と母子分離(1コマ) 今田 5.愛着の理論と健康生活(1コマ) 今田 6.Holding Environment(ウィニコット)と情動調整の発達(1コマ)今田 7.ピアジェの認知的発達理論(1コマ) 今田 8.子供と家族のコーピング理論(1コマ) 今田 9.心身症・神経症の小児の理解と対応(1コマ )今田 10.虐待をうけた小児の理解と対応(1コマ)今田 11.DVをうけた小児の理解と対応(1コマ)今田 12.小児のPTSDの理解(1コマ)今田 13.PTSDの小児に対する対応(1コマ)今田 14.心理的を持つ小児の心理的ケアの技法(1コマ)今田 15.心理的を持つ小児の心理的ケアの事例展開(1コマ) 今田 16.認知行動療法を活用した家族支援の方法(1コマ) 今田 *この授業(2単位)は,小児看護CNS申請に必要な2単位に相当する内容である。 1.~8.は小児・家族の成長・発達/健康生活に関する科目に相当し,9.~16.は専門領域に関する科目(小児精神看護学)に相当する。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
参考図書の精読に心がけた学習方法が重要である。文章の要点を整理しながら文脈をつかむように学習すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各理論についてレポートの提出を求める。実践の場面と関連させながら課題をまとめること。
【成績の評価】
・基準
各授業目標についてレポートをもとに理解できているかを評価の基準とする。60点以上を合格とする。
・方法
成績の評価は授業への参加状況やレポートをもとに総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
フロイト,エリクソン,マーラー,ボウルビィ,ウィニコットについては各理論家の著書(日本語版)を参考図書とする。6~10については最新の文献や事例を用いて論述する。
【その他】
・学生へのメッセージ
「人間は誰でも子どもとして出発し,世界中の民族はすべて育児室から始まる(エリクソン)」子どもの発達の諸理論を学びケアの本質を探究してほしい
・オフィス・アワー
今田研究室において木曜日の16時~17時にオフィスアワーを設ける。連絡先は別途お知らせします。
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