【授業の目的】
地域で生活する個人・家族,集団,地域を対象とする高度な看護実践に必要な能力を修得するため,ヘルスプロモーションに基づく健康課題の把握,健康教育・健康相談に活用可能な保健行動理論と実践,予防医学,臨床疫学について理解を深める
【授業の到達目標】
・ヘルスプロモーションの理念と介入方法について実践例に基づき説明できる ・健康教育・健康相談に活用可能な保健行動理論と方法について実践例に基づき説明できる ・予防医学について説明できる ・臨床疫学の研究デザインと基本指標を列挙できる
【授業概要(キーワード)】
ヘルスプロモーション,健康教育,健康相談,保健行動,予防医学,臨床疫学
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
多面的で実践的な教育の展開により,看護高度専門職業人としての豊かな学識と高い見識を養う科目である
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
・ヘルスプロモーション,健康教育・健康相談,保健行動に関する理論と実践例ならびに予防医学,臨床疫学を取り上げ,参加者間での討議により理解を深める ・教員による講義に加えて,学生による課題のプレゼンテーションおよびディスカッションを行う
・日程
後期土曜日5・6・7・8校時に開講(日時は別途提示) 開講回と主要なテーマは下記のとおり 1回 プライマリヘルスケアとヘルスプロモーション 2-3回 ヘルスプロモーションの理念に基づく介入方法 ・PRECEDE-PROCEED モデルによる企画と評価(事例検討を含む) 4-9回 健康教育・健康相談に活用可能な保健行動の理論と方法 ・ヘルスビリーフモデルの理解と活用(事例検討を含む) ・自己効力感モデルの理解と活用(事例検討を含む) ・行動変容ステージモデルの理解と活用(事例検討を含む) ・ヘルスリテラシーの理解と活用(事例検討を含む) ・コーピングの理解と活用(事例検討を含む) 10-11回 予防医学の理解 ・疾病の進展と予防の段階の理解(事例検討を含む) 12-14回 臨床疫学の理解と活用 ・疫学研究のデザイン ・検査の精度指標,測定値の信頼性・妥当性 ・治療や予防対策評価に関する無作為化比較試験の意義と方法 15回 まとめ-実践例に基づく理論と実践の帰納的理解-
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
積極的に予習・復習を行い,授業に臨むこと 教員・学生間のディスカッションを通して理解を深める
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
以下による予習・復習を推奨する ・提示した参考書や関連文献・Web等に目を通す ・テーマに関する資料や参考書を読み,自身の理解と考えを深める ・上記により,プレゼンテーションとディスカッションの準備を行う ・ディスカッションと授業内容の振り返りを通して,自身の考えを整理する
【成績の評価】
・基準
以下を合格基準とする ・ヘルスプロモーションの理念と介入方法について実践例に基づき説明できる ・健康教育・健康相談に活用可能な保健行動理論と方法について実践例に基づき説明できる ・予防医学について説明できる ・臨床疫学の研究デザインと基本指標を列挙できる
・方法
原則として,以下により総合的に評価する ・授業参加への積極性(20点) ・プレゼンテーション・討議内容(40点) ・プレゼンテーション資料・レポート(40点)
【テキスト・参考書】
<参考書> ・ローレンス W.グリーン,マーシャル W.クロイター著/神馬征峰訳:実践ヘルスプロモーション PRECEDE-PROCEEDモデルによる企画と評価.医学書院,2005 ・カレン グランツ,バーバラ K.ライマー,K.ビィスワナス著/木原雅子,加治正行,木原正博訳:健康行動学 その理論,研究,実践の最新動向.MEDSi,2018 ・ナンシー R.リー,フィリップ コトラー著/木原雅子,小林英雄,加治正行,木原正博訳:ソーシャルマーケティング:行動変容の科学とアート.MEDSi,2021 ・松本千明:健康行動理論の基礎 生活習慣病を中心に.医歯薬出版,2012 ・石川ひろの:保健医療専門職のためのヘルスコミュニケーション学入門.大修館書店, 2020 その他,適宜紹介する
【その他】
・学生へのメッセージ
看護高度専門職業人に求められるヘルスプロモーションに基づく看護介入について理解が深まることを期待します
・オフィス・アワー
原則として授業終了後に対応する それ以外は研究室において随時対応する(不在のこともあるため事前の予約を推奨する) 連絡先は初回授業時に提示する
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