【授業の目的】
小児の疾患の病態生理を踏まえ,問診,フィジカルアセスメントや検査から診断のプロセスを学ぶ。また,治療の実際について学び,疾患の経過や生活への影響について理解を深める
【授業の到達目標】
1.患児の医療面接の方法や検査について理解できる。 2.得られたデータから鑑別診断を行いながら臨床推論を進めるプロセスを理解できる。
【授業概要(キーワード)】
問診,フィジカルアセスメント,診断のプロセス,治療の実際
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
臨床看護学の小児看護学に位置づけられる。小児専門看護師教育課程の科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
小児の代表的な疾患に対して,診察の補助を実施しながら問診やフィジカルアセスメント,各種検査を見学実習し,そのプロセスを理解する。小児に代表的な疾患を持つ乳幼児から学童及び思春期の小児10例以上を対象に実習できるように計画する。 1.小児の代表的な疾患に対して,鑑別診断を想定しながら問診やフィジカルアセスメント,各種検査を見学実習し,そのプロセスを理解する。 2.問診や各種検査をもとに,患者の病態や診断に関する臨床推論を見学実習する。 3.典型的な症状に対して診断された病態に対応する治療の方法について見学実習する。 4.検査や処置について,診療の補助を実施する。 5.受け持ち事例(10事例)について一連のプロセスからケースレポートを作成する。 6.ケースレポートをもとに,臨床推論や倫理的配慮,医療安全等について総合的に演習形式で学習を深める。
・日程
実習時期は6月から8月の中の2週間とする。実習時期は受講者と調整の上決定する。実習時間は原則として8:30から16:00とする。 実習計画: 1.小児科病棟に入院した患者(血液疾患,小児がん,循環器疾患,代謝性疾患,神経筋疾患,手術を必要とする患者等)の診断・検査・治療につい て見学実習を行い,典型的な症状に関する初期対応や臨床推論,治療について理解する。 2.患者に必要な検査や処置についてケアを統合しながら診療の補助を実施する。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
山形大学医学部附属病院小児科病棟で実習する。経験した事例はレポートにまとめる。実習時期は6月から8月の中の2週間とする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実習で経験した内容で,不明確な点については図書館等で調べて理解を深めること。
【成績の評価】
・基準
患児の医療面接の方法や検査についておよび得られたデータから鑑別診断を行いながら臨床推論を進めるプロセスについて理解できているかを評価の基準とする。
・方法
実習課題の達成状況の観察評価40点,ケースレポート60点で評価します。
【テキスト・参考書】
1.小野田智恵子他「こどものフィジカルアセスメント」(金原出版) 2.宮田章子他「小児科外来の鑑別診断術」(中山書店)
【その他】
・学生へのメッセージ
知的な関心,心のこもった人間的な関心,実践的技術的な関心の3つの関心を持って学習して下さい。
・オフィス・アワー
今田研究室において木曜日の16時~17時にオフィスアワーを設ける。連絡先は別途お知らせします。
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