【授業の目的】
ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』を精読します。 東南アジア研究の最高峰の研究書であると共に、ナショナリズム研究の古典でもあります
【授業の到達目標】
人文社会系の学術書の精読を通して、アンダーソンのナショナリズム形成論を説明できる。 東南アジアを中心とするナショナリズムの歴史につい専門的な知識を身につける。
【授業概要(キーワード)】
ナショナリズム、想像の共同体、ベネディクト・アンダーソン
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、社会文化システムコースの特論として、専門的な研究を遂行することができる深い知識と考え方の習得を目指すものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 02.飢餓をゼロに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
履修生は指定された論文の内容を討論していく形で読み進めます。講義は討論とともに進みます。
・日程
1. イントロダクション 2. 文化的根源 3. 国民意識の起源 4. クレオールの先駆者たち 5. 古い言語、新しいモデル 6. 公定ナショナリズムと帝国主義 7. 最後の波 8. 愛国心と人種主義 9. 歴史の天使 10. 人口調査、地図、博物館 11. 記憶と忘却 12. 長距離ナショナリズム 13. ナショナリズムの善性 14. 小論文討論① 15. 小論文討論②
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
学術論文の精読を通して、読解と議論する力を養います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
特に興味関心を抱いた問題をさらに掘り下げて調査したいトピックについて、積極的に資料収集をしてもらいます。
【成績の評価】
・基準
「主体的な参加の度合い」、「知識の修得の度合い」、「理解の度合い」、「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」の4つの評価基準で評価します。
・方法
討論での参加 70%、小論文 30%
【テキスト・参考書】
『想像の共同体』ベネディクト・アンダーソン著
【その他】
・学生へのメッセージ
密度の濃い、難解な本です。色々と調べながら何度も読み直してだんだんと理解できるようになります。しかしこの独創的な本には様々な示唆が散りばめられています。
・オフィス・アワー
火曜日 10:30-12:30
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