【授業の目的】
刑法総論・刑法各論における重要論点に関する日本およびドイツの理論・判例を考究することによって、議論状況を正確に把握し、自説を深化させることを目標とする。
【授業の到達目標】
この授業を履修した者は、下記の目標に到達することができる。 (1)刑法の重要論点に関する議論状況を正確に把握し、具体的に説明することができる。 (2)刑法の重要論点について自説を論理的に展開することができる。 (3)上記(1)(2)を通じて修士論文執筆のための基礎的能力を涵養することができる。
【授業概要(キーワード)】
犯罪、刑罰、応用刑法総論、応用刑法各論、ドイツ刑法
【科目の位置付け】
本科目は、刑法解釈学の応用能力を獲得することを目指すものである。 この授業は、社会文化システムコースの特論として、専門的な研究を遂行することができる深い知識と考え方の習得を目指すものである(社会文化システムコースのディプロマ・ポリシー DP2(1))。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
刑法上の重要論点について報告し、それに基づいて当該論点について議論する。
・日程
①因果関係 ②不作為犯 ③正当防衛 ④緊急避難 ⑤責任能力 ⑥未遂犯 ⑦共同正犯 ⑧教唆犯・従犯 ⑨共犯の諸問題(1) ⑩共犯の諸問題(2) ⑪性的自由に対する罪 ⑫財産犯の諸問題(1) ⑬財産犯の諸問題(2) ⑭文書偽造の罪 ⑮賄賂罪
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業に積極的に参加し、論点に関する理解を確実なものとすること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で取り扱う論点について、関連する論文等を参照しながら当該論点の概要を理解しておくこと。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した刑法の重要論点に関する議論状況について、正確かつ具体的に説明し、自説を論理的に展開できることを合格の基準とします。
・方法
授業への参加態度(20点)、報告(30点)、発言(30点)、レポート(20点)。
【テキスト・参考書】
テキストについては受講者と相談のうえで決定する。 参考書については授業において適宜紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
刑法は難解で取っ付き難い感がありますが、理解の進度に応じてその学問的魅力が実感できる法分野です。また、刑法の存在理由やそのあり方を常に意識して学習すれば、非常に面白い学問分野でもありますので、根気強くかつ楽しく学んでくれることを期待します。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を西岡研究室(人文棟2号館3階)にて設けます。在室中は何時でも対応可能ですが、長くなる場合は事前に予約してください。
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