【授業の目的】
心理援助は、様々な領域で、様々な対象に対して、様々なアプローチを選択しながら行われる営為である。しかしながら、そこには心理援助を行う上で共通に見られる現象や押さえておかなければならないポイントがある。本講義では、そうした心理援助において臨床家が考えておかなければならない基本的な事柄や概念について、テキストを精読しながら学ぶ。また、心理臨床の活動領域は、近年広がりをみせており、各領域におてい求められる知識、技能、態度について理解が深められればと考えている。
【授業の到達目標】
臨床心理士に求められる態度や姿勢、倫理について説明できる。 さまざまな領域における心理支援についてイメージを持ち、また説明できる。 向精神薬に関する基本的な事項を説明することができる。 臨床心理士の活動に関わる法律について理解し、概要を説明することができる。
【授業概要(キーワード)】
心理支援、心理臨床、面接構造
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
大学院終了後受験することとなる臨床心理士試験の受験のために必要な科目となっています。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
テキストに記載されている内容について適宜ディスカッションを行いながら理解を深める。
・日程
第1回 心理療法の現在 第2回 心理臨床と倫理問題 第3回 心理アセスメント1 第4回 心理アセスメント2 第5回 心理面接1 第6回 心理面接2 第7回 様々な領域における心理臨床活動1―医療・保健― 第8回 様々な領域における心理臨床活動2―教育― 第9回 様々な領域における心理臨床活動3―福祉― 第10回 様々な領域における心理臨床活動4―司法・矯正― 第11回 様々な領域における心理臨床活動5―産業― 第12回 精神医学の基礎1 第13回 精神医学の基礎2 第14回 臨床家としての対応事例 第15回 心理臨床家と法
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
テキストはあらかじめ目を通し、不明な点についてはあらかじめ調べる等、予習をしてきてください。また、講義修了後は、復習し、理解を深める努力を心がけてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
臨床心理学に関する書籍や論文等に目を通すようにしてください。また、心理支援に関するボランティア活動等にも積極的に参加してください。
【成績の評価】
・基準
・討論への参加、発言内容、レポート課題が、心理臨床の基礎レベルに到達しているかどうか? ・現代の心理臨床家としておさえるべきポイントが押さえられているか?
・方法
受講に取り組む姿勢及びレポート課題から、総合的に判断し、判定する。 レジュメの発表:50% 出席:30% 受講態度(質疑応答等において、主体的、積極的に講義に臨んでいるか):20%
【テキスト・参考書】
テキスト:鑪 幹八郎・名島 潤慈編 『心理臨床家の手引』 誠信書房 その他必要な資料は,講義にて配布する。 また参考書については、随時紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
臨床心理学や心理臨床実践に関して、積極的、主体的に学ぶ姿勢を持ち講義に臨んでください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に応じるオフィスアワーを佐藤研究室(地教1号館5階)において月曜日12:00-12:45に設けます。ただし、会議や出張等で不在にすることもあるために、確実に面談したい場合には各回授業終了後、佐藤に予約を申し出てください。連絡先は初回の授業でお知らせします。
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