臨床心理査定演習B
 Seminar in Psychological Assessment B
 担当教員:浦野 由平(URANO Yuhei)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):臨床心理士・公認心理師として医療や学生相談領域で実務経験があり,それらの経験と関連させながら指導する。
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分:選択 
【授業の目的】
臨床心理実践におけるアセスメントについて幅広く学ぶことを目的とする。授業においては,精神医学的アセスメントや心理的アセスメントの基本的な考え方を学び,様々な心理的問題に対するアセスメント技法を学ぶ。事例を理解し,的確な心理的アセスメントができるようになることを目標とする。

【授業の到達目標】
心理的問題のアセスメントについて概説できる。また,代表的な心理検査の結果を読み取り,解釈を行うことができる。

【授業概要(キーワード)】
心理臨床,アセスメント,心理検査

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は臨床心理業務のうち,心理査定の基本の習得を目指すものであり,専門的な視座に立ち人々の心の健康の保持増進や豊かな共生社会実現のために行動することができるように編成される科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
オリエンテーションののち,心理アセスメントについての基本的事項を講義で説明する。その後,講義に加え,ロールプレイ,グループワーク,発表等を実施する。
・日程
(順番が入れ替わったり,内容量によっては次回授業に持ち越すこともあります)

1回 心理的アセスメントとは
2回 心理的アセスメントの目的と方法
3回 ケースフォーミュレーション
4回 抑うつ系のアセスメント
5回 対人関係問題のアセスメント
6回 トラウマのアセスメント
7回 衝動性のアセスメント
8回 認知機能のアセスメント
9回 発達障害のアセスメント
10回 強迫性障害のアセスメント
11回 社交不安障害のアセスメント
12回 パニック障害のアセスメント
13回 睡眠障害のアセスメント
14回 アルコール関連障害のアセスメント
15回 まとめと振り返り

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
全ての授業に出席し,積極的に参加・発言すること。また,授業内で与えられた課題を期日までに提出すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で扱った内容について,関連文献等を読むことが望ましい。また,授業内で紹介する検査については練習を行うなど,その実施手順に習熟する必要がある。

【成績の評価】
・基準
様々な心理的問題のアセスメントについて概説できることを合格基準とする。
・方法
担当回の発表および課題の提出状況(70%),授業への参加態度(30%)により評価する。

【テキスト・参考書】
以下,参考書の一部。そのほかは適宜紹介する。

・松田修・滝沢龍(編)現代の臨床心理学2 臨床心理アセスメント 東京大学出版会
・伊藤正哉・堀越勝(訳)現代の認知行動療法 CBTモデルの臨床実践(ステファン・G・ホフマン著) 診断と治療社
・臨床精神医学第49巻第8号 精神科臨床評価マニュアル [改訂版]

【その他】
・学生へのメッセージ
授業では,担当教員の実務経験に関連させながら解説します。様々な心理的問題のアセスメントや検査法に関する学びを,ぜひ今後の実践活動に活かしてください。
・オフィス・アワー
 授業時間外に質問がある場合には,授業後に直接お声かけいただくか,メールにてお問い合わせください(WebClass上のメールサーバーを介して行ってください)。

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