【授業の目的】
生物学の諸分野における最新の専門的知識を科学研究論文を通して理解することを目的とする。学会発表形式の授業を通して、最新の研究内容を理解するにとどまらず、発表内容の理解、発表の準備、発表と質疑応答といった、生物学研究を発表する一連の過程を理解することも目的とする。
【授業の到達目標】
1)生物英語の学習成果を基に、原著論文の読解を通して専門英語に慣れ親しむと共に、科学論文の構成の仕方、実験の進め方を理解し、述べることができる。【知識・理解】 2)論文内容を十分理解した上でいかに内容を要約し、わかりやすく発表することができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
生物学,論文講読,専門英語,プレゼンテーション,学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
生物学分野における専門的知識を身に付け、先端的な研究内容を理解し、説明できる能力を身に付けるための演習科目として行います(理学部ディプロマポリシー3(1))。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
各自が内容の理解を進めるとともに、不明な点は適宜、担当教員との質疑応答を重ねて理解を図ります。発表が割り当てられた学生は、前もって日本語で400字以内にまとめた論文要旨を提出した上で、論文内容を発表し、発表後に履修学生および教員との質疑応答を行います。
・日程
第1週 講義概要説明と論文の提示 第2週 発表論文の決定 第3週 論文の読解と要旨の作成、発表の準備 第4週 同上 第5週 同上 第6週 発表と質疑応答① 第7週 発表と質疑応答② 第8週 発表と質疑応答③ 第9週 発表と質疑応答④ 第10週 発表と質疑応答⑤ 第11週 発表と質疑応答⑥ 第12週 発表と質疑応答⑦ 第13週 発表と質疑応答⑧ 第14週 発表と質疑応答⑨ 第15週 発表と質疑応答⑩
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
準備に際しては質問等により疑問点の解消を図り、発表に際しては積極的に質疑応答に参加してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
発表の準備のために、教科書や研究論文を通して理解を進めるとともに、不明な点については担当教員に積極的に質問してください。 発表後の質疑とその応答について、その意味について考えてください。時間外学習の目安は、発表前、発表後それぞれについて、2時間/回です。
【成績の評価】
・基準
1)生物英語の学習成果を基に、原著論文の読解を通して専門英語に慣れ親しむと共に、科学論文の構成の仕方、実験の進め方を身につけていること、2)論文内容を十分理解した上でいかに内容を要約し、わかりやすく発表するための発表方法等を身につけていることを合格の基準とします。そのために、発表内容を理解するための取り組みや発表のための準備、発表と質疑応答から包括的に評価します。
・方法
発表内容の理解 50点、 発表の準備と実施 30点、 質疑応答 20点
【テキスト・参考書】
選択する論文の専門分野に対応した参考書を各指導教員が事前に指定します。
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業は学生に外国語論文を単に日本語訳することを意図したものではありません。論文内容の理解や要約のためには、かなりの生物学の知識や自然科学的なものの見方・考え方等が要求されます。日頃から素養を深める努力をするとともに、発表までの一連の過程に積極的に取り組んでください。 不明な部分をどのように解決するか、その方法を見つけ出すことも大事な取り組みです。
・オフィス・アワー
各担当教員の連絡先とオフィス・アワーは、初回の授業でお知らせします。論文および発表等に関する質問は、各担当教員に尋ねてください。
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