【授業の目的】
地震と地震波に関する基礎事項を学ぶ.これらを基にして,地球内部構造推定や地震動予測など応用分野についても理解を深める.
【授業の到達目標】
(1)地震現象について理解し,説明できる. (2)地震波の伝播や地震動について理解し,説明できる. (3)プレートの動きと地震活動との関係を説明できる. (4)震源,発震機構,マグニチュードなどの決め方を理解し,説明できる. (5)簡単な地下構造に対する走時曲線を描いたり,走時曲線から構造を推定したりできる.
【授業概要(キーワード)】
地震,プレートテクトニクス,マグニチュード,発震機構,地震波,走時曲線,地球内部構造,学生主体型授業(アクティブラーニング)
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
火山・地球物理学Ⅱは,地震学の基礎的な専門知識と考え方を学ぶ科目である.地震学は,社会生活との関わりの強い学問であるため,ここで修得した知識を基盤に,社会が要請する課題を解決する能力を身につける科目である(理学部ディプロマ・ポリシー参照).
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
主に板書とパワーポイントによる補足をしながら,講義形式で行う.学習事項に応じて,演習問題なども取り入れて実際に考える力を養う.
・日程
(1)ガイダンス (2)地震とは,震度とマグニチュード (3)地震波の性質 (4)走時曲線と地球の構造 (5)屈折法,地震波トモグラフィー (6)地震計と観測網 (7)震源決定 (8)断層の型,断層パラメータ (9)震源モデル (10)震源に働く力,メカニズム解 (11)応力とひずみ (12)弾性体力学 (13)演習問題 (14)まとめと試験 (15)試験の講評,授業の補足
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
自分なりのノートを作成しながら講義を聞いてください.また,質問すべきことなどを考えながら授業を受けてください.授業中の質問は大歓迎です.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
WebClassに授業のスライドを上げるので,それを用いて復習をしていってください.また,ミニッツは毎週少しずつ問題を出しますので,これも復習の際に利用してください.このような授業時間外の学修には,4時間/週程度以上の時間を要します.
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標の(1)-(5)ができるようになっていることを基準とします.
・方法
期末試験50%,提出物50%で評価する.目標1)-5)の割合は,それぞれ20%ずつとする.
【テキスト・参考書】
テキスト:ニューステージ 地学図表(浜島書店編集部,浜島書店) 参考書:Introduction to Seismology (Peter M. Shearer, Cambridge University Press) 参考書:地震学 第3版(宇津徳治,共立出版) 参考書:弾性体力学(中島 淳一, 三浦 哲 著,共立出版)
【その他】
・学生へのメッセージ
昨今の自然災害とその対策などに対してのニュースなどを読んだりしながら,対策や問題点について考える機会を持ってください.
・オフィス・アワー
通常は9:00~17:00にオフィスにおりますが,出張・授業・会議等で不在の場合もあります.質問等がある場合は,事前にメールでアポイントを取ってもらえるとスームーズです.メールアドレスはガイダンスの際にお知らせします.
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