【授業の目的】
固体地球に関する事項を学ぶ。測地、重力、地球磁場、弾性論等を取り上げ、基礎的な数式の学習と演習により、専門知識を様々な問題解決に応用する力を養う。
【授業の到達目標】
1)位置座標の表し方を理解し,説明できる。 2)地殻変動観測の原理を理解し,説明できる。 3)重力異常と地下構造の関係を理解し,説明できる。 4)地磁気の三要素を理解し,説明できる。 5)弾性体力学の基礎を理解し,説明できる。
【授業概要(キーワード)】
地球物理学 座標変換 GNSS 重力 地磁気 地殻変動 弾性体 学生主体型授業(アクティブラーニング)
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,固体地球の問題について地球物理学的観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である(理学部のカリキュラム・ポリシー)。 なお,本授業を受講する前に,地球科学Ⅰ・Ⅱや固体地球科学Ⅱを受講しておくことが望ましい。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 11.住み続けられるまちづくりを 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
地球の形状に関連する測地学や地殻変動・地球磁場などの地球物理学的問題を取り上げる。授業の中で解説だけでなく、演習問題を行う。グループワークではグループメンバーで議論を行いながら相互に理解推進させること。
・日程
(1)ガイダンスと地球の大きさ・形、(2)位置座標 (3)座標変換、(4)重力ポテンシャルとジオイド (5)重力補正 (6)アイソスタシー (7)弾性体力学(応力―ひずみ曲線) (8)地殻変動とそのモデル、(9)地球磁場とダイナモ理論 (10)地磁気の反転 (11)固体地球に関する研究発表会(グループワーク) (12)流体力学の初めの一歩 (13)演習 (14)授業のまとめと試験 (15)試験の講評と補足
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
WebClass に掲載する資料を参考にしながら自分でノートを取るなどして理解と知識の定着に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業の宿題や各回で出される課題は必ず提出するとともに,テキストや参考文献に目を通して、内容の理解に努めてください。特に授業内で行った演習問題については、授業後に解き直すなどの復習が大切です。学修時間は4時間/回が目安です。 グループワークでは各グループで集まりお互いに議論することで、グループで一つの発表を作り上げるようにしてください。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した(1)-(5)の諸問題に関する基本的な概念や用語を正しく理解していることを合格の基準とします。
・方法
期末試験50%、提出物40%、グループワーク10%で評価します。提出物の提出が遅れた場合には解答の60%の点数をつけます。
【テキスト・参考書】
テキスト:ニューステージ 地学図表(浜島書店) 参考書:物理測地学(B.ホフマンウェレンホフ/H.モーリッツ、Springer) 参考書:火山現象のモデリング(小屋口剛博、東京大学出版会)
【その他】
・学生へのメッセージ
高校物理及び数学のベクトル解析や線形代数の基礎的な知識をベースに多くの話が解説されます。各自、それらの知識を復習しながら授業の内容を理解してください。
・オフィス・アワー
9:00~17:00。ただし、出張や会議などで不在な場合がありますので、質問等がある場合は、事前にメールでアポイントを取ってから研究室を訪問してください。メールアドレスはガイダンスの際にお知らせします。
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