地球科学文献講読A
 Literature Reading A
 担当教員:ジョルダン・リチャード・W.(JORDAN Richard W.)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理学部理学科  科目区分:理学専門科目・選択科目 
【授業の目的】
英語は科学の共通語であり、地球科学分野における学習を進める上で欠くことができません。この授業では地球科学に関連する英文論文を題材にして、地球科学の知識、地球科学英語、要約作成の技術、および口頭発表の技術を学びます。
発表者は、地球科学に関連する英文論文を読んでその内容をまとめ、プレゼンテーション装置を用いて口頭発表します。一方、聴講者は発表を聴講し、その内容を要約します。

【授業の到達目標】
(1) 地球科学関連の英文論文の内容を理解し要約することができる。(2) 口頭発表の技術を身につける。(3) コミュニケーション能力を身につける。(4) 自主的かつ継続的に学習できる能力を身につける。(5) 計画的に作業・研究を進め、まとめる能力を身につける。(6) 地球科学の広い知識と考え方を身につける。

【授業概要(キーワード)】
英語、プレゼンテーション、コミュニケーション、要約、学生主体型授業(アクティブラーニング)

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は地球科学の問題を英語で理解し、発表する力を身に着けるための科目である。(理学部のディプロマポリシー3-(3))また、自ら課題を発見して解決に向けて探求し、その成果を表現する能力を培う科目である(理学部のカリキュラムポリシー2-(2))。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
この授業は、英語で書かれた地球科学の学術論文を読み、その内容をまとめてプレゼンテーションすることと、発表を聴講してその内容を要約することから成ります。授業では、英文学術論文の内容のプレゼンテーションを行ってもらいます。発表担当者は英文学術論文に書かれている内容を与えられた時間内で発表してください。聴講者は発表内容を適切に要約してください。
・日程
授業の前半では、研究室の指導教員と相談して題材とする英文学術論文を決定し、発表の準備をしてもらいます。発表は原則として研究室毎に行います。1回の授業で3人が発表をします。授業の後半では、発表担当者はプレゼンテーションを行い、聴講者は発表内容の要約を行います。同日に発表する担当者は協力して発表の練習を行うとともに、当日は司会進行などの運営も受け持ってください。聴講者は発表を聴講したのち、発表内容の要約と発表者へのコメントを所定の用紙に記入し、授業終了時に担当教員に提出してください。
(予定)
第1回:ガイダンス、第2回~第5回:発表準備、第6回~第14回:発表担当者によるプレゼンテーション、第15回:授業のまとめ、補足
発表準備中に英文学術論文の内容についてわからないことがあった場合は、指導教員に質問してください。また、プレゼンテーションで使用するスライドについてのティーチングアシスタントによるチェックを発表の1週間前までに受けてください。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
口頭発表に際しては、地球科学の英文学術論文の原文を忠実に翻訳してそのまま朗読するのではなく、書かれている内容をよく理解して自分の言葉で発表してください。時間を守ってプレゼンテーションを行うため、発表練習を充分行ってから本番に臨んでください。また、マイクの使い方や、スクリーンに投影した文字や図が最後列からでもはっきりと見えるかなどにも留意したリハーサルを行うことを推奨します。授業終了後に聴講者のコメントが発表担当者に渡されます。そこに書かれている評価や改善点を検討し、今後のプレゼンテーションに役立ててください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
発表準備がうまくいかない原因として、翻訳がうまくできないことのほかに、地球科学の知識不足も考えられます。初学者向けの地球科学の書籍等で予習をしてから発表準備に臨むことをおすすめします。これは聴講した内容を十分理解するための復習でも有効です。準備学修に必要な学修時間は60時間が目安です。

【成績の評価】
・基準
目標への到達度を、(A)英文学術論文のプレゼンテーションと(B)プレゼンテーション聴講時の提出物で評価します。(A)により目標(1)・(2)・(4)・(5)を、(B)により(3)・(6)を評価します。(A)では決められた時間内に英文学術論文の内容を的確に分かりやすく発表できたかどうかを評価基準とします。評価のポイントは、内容の理解度、時間配分、発表態度・質問への受け答え、発表の工夫(図表を適切に改変したかなど)です。(B)では聴講した内容を的確に要約できたかを評価基準とします。
・方法
A) テキストのプレゼンテーションが60%、(B) プレゼンテーション聴講時の提出物が40%として評価します。

【テキスト・参考書】
題材とする英文学術論文は、指導教員と相談して決定してください。
プレゼンテーションの参考書は次のとおりです。
宮野公樹「研究発表のためのスライドデザイン」、講談社ブルーバックス,斎藤恭一「理系プレゼンの五輪書」、みみずく舎,カノウ「マンガで読む「わかりやすい表現」の技術、講談社ブルーバックス

【その他】
・学生へのメッセージ
「発表担当者が勉強をした」ということを示すプレゼンテーションをするのではなく、「発表担当者が勉強して理解した内容を聴講者に理解してもらう」プレゼンテーションをすることを目指してください。3年前期の「固体地球科学演習」でプレゼンテーションソフトの利用方法に触れる予定です。
代表教員:ジョルダン・リチャード・W.(JORDAN Richard W.)
・オフィス・アワー
学生の質問に答える「オフィス・アワー」をジョルダン研究室(理学部4号館4階C405)にて、月~金曜日の16:20~17:20の間に設けます。

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