局所解剖・画像診断特論
 Theory of regional anatomy and diagnostic imaging
 担当教員:鹿戸将史(KANOTO Masafumi)、医学科教員
 担当教員の所属:医学部医学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):画像診断における横断解剖および臨床応用について学ぶ。
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:講義
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修 
【授業の目的】
肉眼解剖の講義、実習の記憶が新しい時期に臨床で多用されるCT、MRI等の画像との関係、また、臨床各科でポイントとなる医療行為(検査、手術等)の「さわり」の部分を紹介する。

【授業の到達目標】
CTやMRIの原理を理解できる。医療行為に係わる局所の解剖を、実際の手技と合わせてCTやMRIなどの画像で理解することができる。

【授業概要(キーワード)】
画像解剖、CT、MRI

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この講義では臨床科横断的にCTやMRIの画像解剖の理解とともに、実臨床との関連および応用を学ぶ。

<山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)の当該項目>
1 プロフェッショナリズム
2 医学的知識と問題適応能力
3 診療技能と患者ケアの基礎的知識
4 コミュニケーション能力
5 チーム医療の実践
6 医療の質と安全の管理
7 社会における医療の実践
8 科学的探究
9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢

<医学教育モデルコアカリキュラム(平成28年度改訂版の該当項目)>
F-2 基本的診療知識の
F-2-5) 放射線等を用いる診断と治療

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
おおむね講義前半を画像医学講座で担当し、後半を臨床各講座で担当する。
・日程
後期の木曜日あるいは金曜日の1、2校時に行う。X線、CT、MRIの基礎、中枢神経、頭頚部、胸部、腹部、骨軟部領域の画像解剖および臨床に関する講義を予定している。日程、講師に関しては変更される可能性がある。
テーマ 講義担当者
画像診断法の基礎-1(X線、CT) 平賀利匡
画像診断法の基礎-2(MRI-1) 紺野義浩
画像診断法の基礎-3(MRI-2) 紺野義浩
局所解剖:頭部(脳)髄膜、脳葉の区分、血管解剖 鹿戸将史+脳神経外科
局所解剖:鎖骨~頭蓋底 咽頭・喉頭、甲状腺、気管切開、鎖骨下動脈 平賀匡+耳鼻咽喉科
局所解剖:胸部(肺)気管支と動静脈、肺の区分、CT解剖 松枝 怜+第二外科
局所解剖:胸部(縦隔)大血管のCT解剖、縦隔の区分 小笠原理希+第二外科
局所解剖:消化管・腹膜 消化管と腹膜の解剖(腹水)豊口裕樹+第二内科
局所解剖:肝胆膵 臓器解剖、簡単な血管解剖 桐井一邦+第一外科
局所解剖:後腹膜腔 腎・副腎と後腹膜腔の解剖 豊口裕樹+泌尿器科
局所解剖:骨盤 女性器のCT・MRI解剖 菅井康大+産婦人科
局所解剖:四肢・運動器 骨(皮質と髄質)と関節の画像解剖 滝澤一穂+整形外科
VR授業 鹿戸将史

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
臨床にける検査や手術などを理解するために必要な基本的局所解剖について、画像を基にして学習する.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
文字ではなく視覚を通して人間の立体的構造を理解することが必要である。まさに百聞は一見にしかずであり、見ることがすべて経験として将来に生かされる。

【成績の評価】
・基準
筆記試験により講義内容について解剖と関連する臨床的知識を評価する.100点満点とし、60点以上を合格とする.
・方法
筆記試験:100点満点 60点以上を合格とする。なお、再試験は行わない。

【テキスト・参考書】
各教員から配られる配布資料(スライド等)をよく復習することが望ましい。

【その他】
・学生へのメッセージ
毎回、講義の最初から聴講することを希望する。また、各教員から配られる配布資料(スライド等)をよく復習することが望ましい。
・オフィス・アワー
<山形大学で教えていること>
放射線科と関連診療科とのコラボレーションにより、画像に関する診療科横断的な教育を行っている。

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