社会医学・医療学(公衆衛生学)
 Public Health
 担当教員:今田恒夫(KONTA Tsuneo)惣宇利正善(SOURI Masayoshi)邵力(SYOU Ri)鈴木奈都子(SUZUKI Natsuko)
 担当教員の所属:医学部医学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):地域健康診断への参加、生活習慣病への保健指導の経験があり、その経験を生かして講義する。
 開講学年:3年、4年  開講学期:前期  単位数:5単位  開講形態:講義
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修 
【授業の目的】
保健統計、疫学、疾病予防、生活習慣病、保健・医療・福祉・介護の諸制度
授業形式で上記のテーマについて学んだ上で、課題探求型の実習により理解を深める。

【授業の到達目標】
1)主な保健統計の意義と現状とそれに必要な基礎的統計手法について説明ができる。
2)疫学の方法論について説明ができる。
3)疾病予防の原理と具体的方法とその評価法について説明ができる。
4)人間の行動を科学的に解析し、生活習慣病の概念、病態、予防について説明ができる。「行動科学」
5)地域・国際社会への貢献のための保健・医療・福祉・介護に関する制度について説明ができる。「国際社会への貢献」

【授業概要(キーワード)】
保健統計、疫学、疾病予防、生活習慣病、保健・医療・福祉・介護

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
必修
<山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)>
2.医学知識と問題対応能力
5.チーム医療の実践
6.医療の質と安全の管理
7.社会における医療の実践
8.科学的探究
9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢

<医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)>
A-7-1) 地域医療への貢献
A-7-2) 国際医療への貢献
B-1-4) 疫学と予防医学
B-1-5) 生活習慣とリスク
B-1-6) 社会・環境と健康
B-1-7) 地域医療・地域保健
B-1-8) 保健・医療・福祉・介護の制度
B-1-9) 国際保健
B-4-1) 医師に求められる社会性

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
対話を重視した講義形式のほか、グループ実習を行う。実習は、10のテーマごとのグループに分かれ、教員がチューターとなってチュートリアル形式で実施する。また、各分野専門の非常勤講師にも講義をお願いしてある。
・日程
前期に講義・実習を行う。

1) 総論Ⅴ/今田
2) 総論Ⅵ/今田
3) 精神保健/東北メディカル・メガバンク機構講師・大類正嗣先生
4) 循環器の疫学/惣宇利
5) 高齢者保健/惣宇利
6) 社会保障/医療政策学講座教授・村上正泰先生
7) 国際保健/鈴木
8) 医療政策・医療経済/医療政策学講座教授・村上正泰先生
9) 感染症対策・衛生行政/山形県健康福祉部医療統括監・阿彦忠之先生
10) 分子疫学/邵
11) がんの記述疫学・がん登録/山形県立中央病院・柴田亜希子先生
12) がんの疫学と予防/邵
13) 医師と社会のかかわり(医師会・矯正医療)/今田
14) グループ実習
なお上記予定は都合により変更になる事がありうる。


【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義、実習を問わず積極性が重んじられる。講義テーマについて予習して受講することが望ましい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義で興味のあった事項についてインターネットや図書館を利用して理解を深めてほしい。

【成績の評価】
・基準
試験およびグループ実習 発表、報告書、出席状況で評価する。試験においては60点以上を合格とする。講義最終日に試験を行い、再試験も実施する。
・方法
上記のとおり、試験、グループ実習、報告書、出席状況などを総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
2023・24年版 図説国民衛生の動向(厚生統計協会)
標準公衆衛生・社会医学(医学書院)

【その他】
・学生へのメッセージ
公衆衛生学はエビデンスに基づく医療の基礎となります。しっかり勉強しておきましょう。
・オフィス・アワー
<山形大学で教えていること>
山形県コホート研究のデータを使用し、最新の山形県の状況に基づいた教育をしています。

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