臓器疾患学(皮膚コース2)
 Organ diseases: Dermatology
 担当教員:鈴木 民夫(SUZUKI Tamio)、紺野 隆之(KONNO Takayuki)、阿部 優子(ABE Yuko)、荒木 勇太(ARAKI Yuta)、岡村 賢(OKAMURA Ken)、齊藤 亨(SAITO Toru)、紺野恵理子(KONNO Eriko)
 担当教員の所属:医学部医学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):医師として実務経験のある教員が、その診療経験を活かし、皮膚科における代表的な疾患等について講義を行う。

 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:34単位  開講形態:講義
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修 
【授業の目的】
皮膚科学総論、皮膚に生じる主な腫瘍、色素性皮膚腫瘍、色素異常症、母斑と母斑症、皮膚に生じる感染症、サルコイドーシスなどの肉芽腫症、膠原病、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚疾患、皮膚外科学、などについて理解する。

【授業の到達目標】
1.皮膚に生じる主な腫瘍の臨床所見と病態、および治療法が理解できる。
2.色素異常症の臨床所見と病態が理解できる。
3.母斑と母斑症の臨床所見と病態、および治療法が理解できる。
4.皮膚に生じる感染症の臨床所見と病態、および治療法が理解できる。
5.サルコイドーシスなどの肉芽腫症の臨床と病態、および治療法が理解できる。
6.膠原病の皮膚症状と病態が理解できる。
7.アトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚疾患の臨床と病態、および治療法が理解できる。
8.ガイドラインや治療指針などの国際標準を説明することができる。
9.皮膚症状に対する行動科学について説明することができる。

【授業概要(キーワード)】
悪性黒色腫、色素細胞性母斑、母斑、母斑症、膠原病、薬疹、アレルギー性皮膚疾患、ウイルス性疾患、皮膚結核、肉芽腫症、皮膚腫瘍、色素異常症

【科目の位置付け】
臨床医学の各専門分野のうち皮膚に関する専門性を追求する。

〈山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)の該当項目〉
2.医学知識と問題対応能力
8.科学的探究
9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢

〈医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改定版)〉
D-3-1)構造と機能
D-3-2)診断と検査の基本
D-3-3)症候
D-3-4)-(1)湿疹・皮膚炎
D-3-4)-(4)薬疹・薬物障害
D-3-4)-(7)皮膚感染症
D-3-4)-(8)母斑・腫瘍性疾患・腫瘍

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを用いた講義、個人およびグループ学習、レポートの3つで構成する。
・日程
(予定)
月曜日.湿疹・皮膚炎・アトピー性皮膚炎、色素異常症、悪性黒色腫
火曜日.母斑・母斑症
水曜日.日光と皮膚・老化と皮膚・ハンセン病・結核・肉芽腫、膠原病、真菌・細菌性皮膚疾患・動物性皮膚疾患
木曜日.性病・AIDS・ウイルス、皮膚科学的検査
金曜日.アレルギー・中毒疹、皮膚外科学、上皮系悪性腫瘍、皮膚良性腫瘍

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1.講義と提示課題に対する個人およびグループ学習、レポート作成からなる。
2.テーマ毎に講義資料を配布するので学習に役立てること。
3.講義はスライドを用いて行う。皮膚の臨床所見や組織所見をスライドで示す。皮膚科ではこれらのスライドをよく見ることが重要である。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
基本診断学で学んだ発疹学を十分に理解する。
テーマ毎に配布する講義資料を十分に理解する。

【成績の評価】
・基準
1.提示課題に対して提出するレポートによって評価する。
2.コース修了後の試験期間に行う試験で基準点を上まわること。
3.授業の出席率が基準を超えていること。
・方法
1.提示課題に対してレポートを作成する。
2.コース終了後、試験を行う。
3.追加のレポート提出を求める場合がある。

【テキスト・参考書】
コース中に配布する講義資料をテキストとする。
参考書
1.岩月啓氏、照井 正、石河 晃:標準皮膚科学 第11版、医学書院
2.清水 宏:あたらしい皮膚科学 第3版、中山書店
3.上野賢一、大塚藤男、藤本 学:皮膚科学 第11版、金芳堂

【その他】
・学生へのメッセージ
皮膚科ではスライドをしっかり見て、各種疾患の皮疹の特徴を学んでください。提示課題のレポートを提出して下さい。
・オフィス・アワー
〈山形大学で教えていること〉
皮膚外科学や膠原病についての講義を行っている。また皮膚の分子生物学や遺伝学について最新の情報を提供している。

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