【授業の目的】
主な腎泌尿器科疾患に関して、実地医療に即した内容あるいは泌尿器科領域の先端医療についての講義を行い、より発展的な知識の習得を目的とする。
【授業の到達目標】
(1)排尿異常(神経因性膀胱、尿失禁)について述べることができる。【知識・理解】(2)前立腺肥大症の検査法、診断、治療について述べるこ とができる。【知識・理解】(3)前立腺癌の診断、治療の実際について述べることができる。【知識・理解】(4)腎移植を説明することができる 。【知識・理解】(5)腎癌の症候、病理所見、診断、治療について述べることができる。【知識・理解】(6)精巣腫瘍の治療戦略について述べる ことができる。【知識・理解】(7)膀胱癌を含む尿路上皮癌の症候、診断、治療について述べることができる。【知識・理解】(8)尿路結石の病 因、症候、診断と治療について述べることができる。【知識・理解】(9)尿路の炎症(腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎について述べることが できる。【知識・理解】(10)泌尿器科救急医療について述べることができる。【知識・理解】(11)日本の泌尿器科医療の特徴を理解し、国際社 会への貢献の意義を説明できる【知識・理解】(12)医療人類学や医療社会学等の行動科学・社会科学の基本的な視点・方法・理論を概説できる【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
泌尿器科 腎移植 尿路疾患 腫瘍性疾患 男性生殖器疾患
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
3年次の腎・尿路コースの内容に加えて、より幅広く深い知識を習得することで、臨床実習および実臨床において泌尿器科疾患の病態や治療戦略につ いて自ら考察する力を養うものである。
〈山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)の該当項目〉 1 プロフェッショナリズム 2 医学的知識と問題対応能力 3 診療技能と患者ケアの基礎的知識 4 コミュニケーション能力 5 チーム医療の実践 6 医療の質と安全の管理 7 社会における医療の実践 8 科学的探求 9 生涯に渡ってともに学ぶ姿勢
〈医学教育モデルコアカリキュラム(平成28年度改訂版)の該当項目〉 C-4 病因と病態 D-8 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む) D-9 生殖機能 D-9-2)診断の検査の基本 D-9-2)-(2) 男性生殖器 D-9-3)症候 D-9-3)-(1) 男性生殖器の主要症候 D-9-3)-(2) 男性生殖器のその他の症候 D-9-4)疾患 D-9-4)-(1) 男性生殖器疾患 D-9-4)-(3) 腫瘍性疾患
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
面接授業を原則としますが、状況に応じて遠隔授業を行う場合があります。 講義(スライド映写、資料配布) パワーポイントで示される講義内容を配布資料に筆記、線を引くなどして理解するよう努めてください。
・日程
以下の主要なテーマについて2回の講義を予定している(一部オンライン講義となる可能性があります)。 ・泌尿器癌の診断と治療 ・排尿障害の診断と治療
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
集中して講義に臨み、時間内に講義内容を理解するよう努めてください。知識を増やすのみでなく病態生理を理解して疾患について説明できるようにすることを目標にしてください。 理解を深めるために積極的に質問してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義内容について教科書を用いて復習し、理解不十分な点を残さないようにしてください。 事前に配布された資料で学習し疑問点を講義で解決するように心がけてください。講義の後は教科書やインターネットも活用して、学んだ知識を定着させるとともに理解を深める努力が必要です。
【成績の評価】
・基準
講義を通して得られた知識に基づいて主体的に考察し、解答できることが合格の基準です。
・方法
期末テスト(100点満点)を行い、60点以上を合格とする。
【テキスト・参考書】
1.標準泌尿器科(医学書院)、2.シンプル腎・泌尿器学 (南江堂)
【その他】
・学生へのメッセージ
泌尿器科は腎、尿管、膀胱、前立腺、尿道、精巣、副腎と多くの臓器を対象とする外科であるとともに、排尿異常、腎移植、癌にいたるまで幅広い 領域を扱う。診断から治療まで単科完結型の医療を行うことも少なくない。そのため、講義時間内に全ての項目について詳細な説明を行うことが難 しい。教科書を用いた積極的な自学自習により、病態生理を十分理解するとともに幅広い知識の習得に努める必要がある。
・オフィス・アワー
水曜の10:00~16:00
〈山形大学で教えていること〉 近年の泌尿器科疾患の診断や治療の技術における進歩が著しいため、最先端の知見やガイドラインに基づいた講義を行っている。
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