臨床実習 (精神科)
 Clinical Practice: Psychiatry
 担当教員:鈴木昭仁(SUZUKI Akihito)、簡野宗明(KANNO Muneaki)、小林良太(KOBAYASHI Ryota)、白田稔則(SHIRATA Toshinori)、高橋奈那(TAKAHASHI Nana)、森岡大智(MORIOKA Daichi)、沼沢卓真(NUMAZAWA Takuma)、齋藤裕介(SAITO Yusuke)、能登契介(NOTO Keisuke)
 担当教員の所属:医学部医学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):医師として実務経験のある教員が、その診療経験を活かし、精神科における代表的な疾患やその診療について教示・指導を行う。
 開講学年:4年、5年、6年  開講学期:通年  単位数:61単位  開講形態:実習
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修 
【授業の目的】
臨床実習は外来実習において患者への接し方、診断方法などについて教示する。病棟実習では各学生が患者を受持ち、指導医が診断法、治療法などについて教示する。また、各種精神疾患の診断と治療について講義する。精神と行動の障害に対して児童・思春期から老年期のライフステージに応じた病態生理、診断、治療を理解し、良好な患者と医師の信頼関係に基づいた全人的医療を学ぶことを目的とする。

【授業の到達目標】
①実習を通して精神障害に関する知識を習得し説明できる。
②患者・医師の良好な信頼関係に基づく精神科面接の基本を説明できる。
③精神科診断分類法を説明できる。
④精神保健及び精神障害福祉に関する法律の概要を説明できる。
⑤コンサルテーション・リエゾン精神医学を説明できる。
⑥精神医学が人の心理と行動の異常を扱う「行動科学」の関連領域であることを理解できる。
⑦国際的診断基準や世界的標準治療について学習し「国際社会への貢献」に向けた地盤を身につける。

【授業概要(キーワード)】
精神障害、精神科面接、精神科診断、治療

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
精神症状学、精神医学的な診断と治療について学ぶ。

<山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)の該当項目>
1.プロフェッショナリズム
2.医学知識と問題対応能力
3.診療技能と患者ケア
4.コミュニケーション能力
7.社会における医療の実践
8.科学的探究
9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢
の内容を包含し、これらを充足することを目標とする。

<医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)の該当項目>
C-5-1)人の行動
C-5-4)ストレス
C-5-5)生涯発達
D-15-1)診断と検査の基本
D-15-2)症候
D-15-3)疾患・障害
の内容を包含し、これらを充足することを目標とする。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
定められた期間に外来・病棟実習を行う。また、期間内に担当症例のレポートを作成し、最終日に症例発表を行う。
・日程
定められた期間に外来・病棟実習を行う。また、期間内に担当症例のレポートを作成し、最終日に症例発表を行う。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
実習で学んだ内容に関連することを自ら図書館やインターネットで自分なりに調べて、理解を深める努力が不可欠である。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
担当患者の疾患について教科書に目を通し、自分なりに理解できる点・できない点を明確にしておく。理解が不十分なものを残したまま次の実習に臨まないようにする。

【成績の評価】
・基準
出席状況、講義内容の理解度、実習に取り組む態度、症例レポートの内容を総合的に評価する。
・方法
(1)実習期間中に学生は受持ちの患者についてのレポートをまとめ、指導教員の指導を受けた後、最終日に症例発表会を行う。
(2)第6学年に卒業試験を行い、臨床実習を加味して総合的に評価する。試験成績が合格基準に満たない者に対しては再試験を1度だけ行い、学修態度を含め総合的に合否を決定する。

【テキスト・参考書】
大熊輝雄:現代臨床精神医学 改訂第12版 (金原出版)

【その他】
・学生へのメッセージ
臨床実習では、じっくり患者を診察して精神症状を十分に捉えるとともに、診断・治療について指導医と深く討論してほしい。私語を慎み、真面目に取り組むこと。
・オフィス・アワー
<山形大学で教えていること>
分子精神医学、画像診断、精神病理について山形大学のデータを基にした最新の知見を指導に盛り込んでいる。

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