【授業の目的】
材料力学は機械や構造物を設計する上で必要不可欠な学問である.材料が力を受けたときの変形の挙動を解析し,これに基づき材質,形状などを合理的に定め,経済的でかつ破壊しない設計を行うことを目的としている.基礎材料力学では,応力とひずみの概念,棒の引張・圧縮,はりの曲げの範囲を扱う. 材料力学における基礎的知識の理解を深めるとともに解析力の充実を図る.
【授業の到達目標】
・応力とひずみの概念を理解する. ・引張・圧縮を受ける棒部材の応力およびひずみを解析できる. ・真直はりに働くせん断力,曲げモーメントを計算できる. ・はりの断面に働く曲げ応力を解析できる.
【授業概要(キーワード)】
応力,ひずみ,静定,不静定,曲げ応力,断面2次モーメント
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
システム創成工学科の最重要基礎科目に位置づけされており必修科目である.
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 12.つくる責任つかう責任
【授業計画】
・授業の方法
講義を中心に行う.理解を深めるために演習問題を課題として課す.
・日程
第1回 材料力学の基本的概念 第2回 応力とひずみ 第3回 応力とひずみの関係式 第4回 許容応力と安全率 第5回 棒の引張と圧縮の静定問題 第6回 棒の引張と圧縮の不静定問題 第7回 熱応力および物体力を考慮した棒の応力と変形 第8回 これまでのまとめと中間試験 第9回 はりのせん断力と曲げモーメント 第10回 せん断力図と曲げモーメント図(1)片持はり 第11回 せん断力図と曲げモーメント図(2)単純支持はり 第12回 せん断力図と曲げモーメント図(3)分布荷重 第13回 はりの曲げ応力 第14回 断面二次モーメントと断面係数 第15回 全体の総括と期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
受講に当たっては原理を理解することに集中し,考え方を自分のものにする.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
教科書の当該箇所を読んでおくこと. 授業ノート,教科書を参考にして演習問題を解くこと.
【成績の評価】
・基準
中間試験50%,期末試験50%の重みで評価する.合格基準は合計で60%とする.
・方法
中間試験、期末試験のそれぞれの成績とレポートの提出状況で評価する.
【テキスト・参考書】
初回の講義で説明するので、必ず出席すると共に、指示に従い講義に臨むこと。
【その他】
・学生へのメッセージ
本講義は、2年次以降に、機械システム、電気電子、応用生命工学、機能高分子の物理系科目を多く学ぶ学科を志望する学生と、これら以外の学科を志望する学生に分けて開講する。物理系分野希望学生に対しては、機械システム工学科の昼間コース学生と同じ中味で講義を進めるので、予習。復習を含めよく準備をして受講すること。非物理系分野希望者に対しては、簡単な実験を織り交ぜながら学習を進めていくが、材料力学の基礎の基礎が修得できない状況では合格とならないので、しっかり勉強すること。
・オフィス・アワー
6号館311教官室にて,毎週月曜日の11:00~12:00。
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