【授業の目的】
典型元素各論について解説する。 典型元素各論について理解させるとともに、元素の周期表全体にわたって見られる共通事項について理解させることを通じて、元素の化学的性質の本質の理解を促す。
【授業の到達目標】
1.VSEPR則と立体構造、2.酸・塩基および酸化力・還元力、3.等電子的な関係、4.化学反応性の変化の傾向、5.結晶構造と格子エネルギー、6.起分極力、7.超原子価化合物、8.三中心二電子結合、9.活性酸素、10.多重結合、11.包接化合物・インターカレーション、12.カートネーション、13.不活性電子対効果14.その他。これらのうち、60%以上を理解させる。
【授業概要(キーワード)】
電子配置、分子軌道、元素の周期性、酸・塩基、酸化還元、典型元素
【科目の位置付け】
この授業は、無機化学系科目全体(分析化学、マテリアル化学など)に共通する基盤となる、基礎的知識を身につけるために編成される科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
授業中および授業後の知識確認の演習問題とその解説を交えつつ、知識の確認を図りながら講義する。
・日程
1回目:原子と元素、2回目:原子軌道と電子配置、3回目:化学結合、4回目:酸と塩基、5回目:酸化還元、6回目:中間試験、7回目:17族元素(1)、8回目:17族元素(2)、9回目:16族元素、10回目:15族元素、11回目:14, 13族元素、12回目:1, 2族元素、13回目:固体の構造、14回目:放射化学、15回目:期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業はテキストに沿って行われる。事前によく教科書を読み、理解できたところと理解しにくいところを把握したうえで授業に臨むこと。Webクラスに資料をアップしておくので活用のこと。 学修時間の目安:1時間/週
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
復習のポイントWebクラスにアップする。自分で解くことを試みて、疑問がある場合は、電子メールまたは来室して質問してください。
【成績の評価】
・基準
小テストと定期試験の合計を100点になるようにする。60点以上の取得で単位を認定する。
・方法
小テスト、定期試験(総計100点)で成績を評価する。小テスト、定期試験では資料の持ち込みはできない。5回欠席した学生は単位を修得できない。遅刻は1/2回の欠席とみなす。
【テキスト・参考書】
「理工系基礎レクチャー 無機化学」、鵜沼英郎・尾形健明著、化学同人
【その他】
・学生へのメッセージ
無機化学は、原子の構造や各元素の性質など、他のすべての講義を理解する基礎である。毎回の演習問題を必ず確認してほしい。
・オフィス・アワー
月曜日16:00~17:00、3-3202室。ただし、それ以外の時間帯でも対応が可能なので、メールを送ってもらえれば必ず返信します。
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