エンジニアリング創成Ⅰ(機械)
 Design of Engineering Ⅰ
 担当教員:機械システム工学科教員
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:3単位  開講形態:実験
 開講対象:機械システム工学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
少人数(4名~5名程度)のグループで,与えられたテーマに取り組む.テーマはグループ別に担当教員の専門分野から与える.機械工学における基本的な知識について,実験,シミュレーション,調査,設計などを通して能動的に学ぶ.
毎回の授業ではグループのメンバー間での話し合いを重視する.課題に含まれる工学的問題とその解決方法,観察や計測の結果,計画の遂行状況などをレポートにまとめる.[CP4,CP5]

【授業の到達目標】
1. 各テーマで与えられた課題への行動手順(実験・シミュレーションの内容と日程)を計画できること.グループ内での役割分担を決め,遂行できること. [DP1,2,6,7,8] 【知識・理解,技能】
2. 課題に含まれる工学的な問題を正しく理解し,その考え方や得られた成果を正しく説明できること.[DP6,7,8] 【知識・理解,技能】
3. 実験やシミュレーションの方法や手順を正しく理解し遂行できること.[DP6,7,8]【知識・理解,技能】
4. 機械工学分野の知識を基に,また図や表を効果的に用いて論理構成が明確なレポートまたは発表資料をまとめることができること[DP6,7,8] 【知識・理解,技能】

【授業概要(キーワード)】
機械工学の実践的学習,得られた結果の解析・考察,実験計画

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は機械システム工学科の学習・教育到達目標の(C)「実践的機械工学」[CP4,DP6,DP8]; (D)「技術者倫理観」[CP5,DP1,DP2]; (G)「計画的遂行能力とグループ活動能力」[CP4,DP6];(H)「開発・設計・生産技術およびデザイン能力[CP4,DP7]; (I)「実験・シミュレーションの計画・遂行力」[CP4,DP8]; に対応する重要な科目である.

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
4~5名程度の少人数のグループに分けれて,180分×6週間でひとつのテーマを履修する.(各学生が12週にわたり,2つのテーマを履修する)
・日程
[これまでの実施テーマ例]
生物光学顕微鏡の取扱い基礎
動きを創る
メカトロニクスシステムの創成
微細加工を用いたマイクロ機械部品の作製と評価
光干渉計の基礎実験
メカトロニクス実習
細胞培養用足場の作成とその力学特性の測定
簡易ハンドアイシステム
コンテスト形式の案「最強ブリッジコンテスト(簡易版←仮称)」
マトリックス法解析による一般構造物の力学解析
走行ロボットの制御
動的システムのシミュレーション
乾球温度,湿球温度,黒球温度の測定を利用した環境温度の評価
振動放射音の測定と分析
伝熱実験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
全回出席することが前提である.
授業時間中に課題に対して効率的に取り組めるよう,必要な予備知識について各授業前に予習しておく.
次回授業の際にテーマに対して有効に取り組めるよう,授業時間に得た学習内容は,自分でまとめて十分に復習し,理解を深めておく.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各テーマに応じて個別に指示するので,授業に出席し,説明をよく聞くこと。

【成績の評価】
・基準
専用の採点票にもとづき100点満点で評価する.採点票はガイダンスの際に示す.評価の基準は,到達目標1~4に関する各項目を25%とする.60点以上で単位を認定する.
・方法
各テーマ内での議論,発表,または提出したレポートを総合的に評価し,2テーマの平均により評価する.

【テキスト・参考書】
テキストはテーマごとに指示される.
参考書は必要に応じてテーマごとに指示される.

【その他】
・学生へのメッセージ
教員やグループメンバーに対して積極的に質問し,説明することで工学的な理解を深めることができる.テーマは年度によって変更されることがある.
・オフィス・アワー
担当教員ごとに授業の初めに説明があるので、各自確認をすること。

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