プログラミング演習Ⅰ(電気・電子通信)
 Computer Programming I
 担当教員:近藤 和弘 (KONDO Kazuhiro)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):企業における組込みシステムの研究開発経験を活かし、プログラムの開発方法の演習を行う。
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:4単位  開講形態:演習
 開講対象:情報・エレクトロニクス学科(電気・電子通信コース)  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
UNIXの基礎とC言語によるプログラム作成の基本技術を習得することを目的とする。
自らプログラムを作る基礎的技術(スキル)の向上を目指す。UNIX (Linux) が搭載されているコンピュータを用いて、C言語により基礎的なプログラムが記述できるようになることを目指す。

【授業の到達目標】
(a) UNIXの基本的なファイル操作ができる。エディタを使ってプログラムを入力しコンパイルできる。
(b) 変数と型の宣言ができる。
(c) 繰り返しや条件分岐を使ったプログラムが作成できる。
(d) 配列や関数を使ったプログラムを作成できる。
(e) 基本的な文字処理のプログラムを作成できる。
(f)(b)から(e)を総合してやや規模の大きいプログラムを作成できる。

【授業概要(キーワード)】
UNIX/Linux, C言語, プログラム

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
情報・エレクトロニクス学科の学習・教育達成目標における「情報技術を用いて情報を収集したり、データの解析ができる能力」に対応する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
始めに、その週で新しく学ぶコマンドや文法、および演習内容について説明する。その後、電情系コンピュータを使って、演習の課題に取り組む。プログラムが完全に要求通りに動作するまで試行錯誤を繰り返す。
・日程
1 ガイダンス(演習の進め方、テキスト、到達度評価の説明)
2 UNIX入門(ファイルの操作、エディターと日本語入力)、C言語入門(Cはどんな言語か~コンパイル方法、Hello World プログラム等)
3 C言語入門(変数の型、基本演算子)
4 条件文 (if-else, switch-case)
5 繰り返し(1)(for, while-do, until)
6 繰り返し(2)(繰返しを使いこなす)
7 配列(1)(単純数値配列、多次元配列)
8 配列(2)(配列をつかいこなす)
9 関数(1)(関数の定義と呼び出し, prototype)
10 関数(2)( 関数を使いこなす、標準関数)
11 文字と文字列処理(1)(単純char変数を用いた文字(列)処理、 char型配列を用いた文字列処理)
12 文字と文字列処理(2)(文字と文字列処理を使いこなす)
13 総合演習(1) (今まで使った命令文を使ってまとまったプログラムを書く)
14 総合演習(2) (今まで使った命令文を使ってまとまったプログラムを書く)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
新しいコマンドや文法の使い方を理解し、適切に使えるようになることが大切である。
各週の演習内容、課題について記したレジュメをあらかじめWebClassにて公開するので、教科書を用いて予習するとともに、課題について理解して演習に臨むこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
演習前にテキストの関連する章を読んでくること。既に終了した内容でも理解できない部分は再度テキストを確認してくること。プログラミングは小さいコマンドや文法の積み重ねである。
演習中は新しく学んだコマンドや文法を、実際にプログラムの中で使用できるように、プログラムを作成してみること。演習課題に限らず、自分のアイデアでどんどんプログラムを書いてみることを勧める。また分からない箇所は積極的にTAに質問してみること。
演習時間中に課題のプログラムが完成できない場合は、時間外で演習室が講義で使用されていない時間帯に課題を完成させること。講義時間のおよそ2倍の時間外自習を目安とする。

【成績の評価】
・基準
授業目標に示した(a)から(f)のスキル、関連するプログラムを記述して、正しく動作するまで修正(デバッグ)が行えることを合格基準とする。
・方法
各単元ごとに課題を提出してもらい、上記の評価基準(目標)が達成できているか評価する。課題(40点程度)、毎回提出のクイズ(20点程度)、期末試験(40点程度)の合計100点満点で、合格ラインは60点とする。

【テキスト・参考書】
明快入門C、林晴比古(著)、ソフトバンク パブリッシング株式会社(2013年)
UNIX一般について書かれたものが参考になる。コマンドの使い方の詳細や、演習で使わないコマンドも本には解説がある。また、C言語についても極めて多くの参考書があり、自分の感覚に合う参考書を見つけて欲しい。

【その他】
・学生へのメッセージ
他人が作ったプログラムを使うだけではなく、必要なものは自分で作れるようになることが大切である。プログラミングは現代のエンジニアとして必須の能力である。
演習の時間は限られているので、課題を終了できなかった場合は、授業時間外で課題を終了しておくこと。
・オフィス・アワー
場所は工学部7号館7-239号室とする。時間帯は毎月曜16:00-17:00とする。

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