エレクトロニクス実験Ⅰ
 Electronics Experiments I
 担当教員:稲葉 信幸(INABA Nobuyuki),齊藤 敦(SAITO Atsushi),高野 勝美(TAKANO Katsumi)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:情報・エレクトロニクス学科  科目区分:専門教育科目 
【授業の目的】
エレクトロニクス実験Ⅰは,初めて電気回路に触れる学生が,電気測定の基礎に習熟するとともに講義で学んだ理論を実際の素子の特性や回路の応答から確認し,また,学んだ理論によって実験で得られた結果を理解し,説明できるようになることを目的としている。

【授業の到達目標】
1.基本的な測定器を取り扱うことができる。【技能】
2.エレクトロニクス分野で用いられる基本的な回路素子とその特性を理解できる。【知識・理解】
3.与えられた回路を実際の回路素子を用いて構成できる。【技能】
4.エレクトロニクス分野で用いられる諸物理量を適切な装置を用いて測定できる。【技能】
5.測定データを図表に表現できる。【技能】
6.実験結果を適切な図表を用いて整理し,理論に基づいた論理的な考察と,結論を報告書(レポート)にまとめることができる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
オームの法則,キルヒホッフの法則,テブナンの定理,インピーダンス,電力,力率,回路シミュレーション

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この科目は、ディプロマポリシーのうち下記の能力を養うことを目的としている。
・エレクトロニクスの基礎知識とそれを応用する能力
・計画的に仕事を進め,結果を文書にまとめる能力

【授業計画】
・授業の方法
以下の授業記載の実験テーマ群について1週ずつ計4週で実施する。実験レポートの執筆と執筆指導も4週で行う。実験の初回には,実験を安全かつ円滑に実施するためのオリエンテーションを行う。
・日程
第1週:実験1
第2週:実験1の報告書(レポート)執筆と指導
第3週:実験2
第4週:実験2の報告書(レポート)執筆と指導
第5週:実験3
第4週:実験3の報告書(レポート)執筆と指導
第7週:実験4
第8週:実験4のレポート執筆と指導
実験1~実験4では以下の実験テーマ群の実験を行うが,どの週にどの実験テーマ群を行うかは,実験開始前までに掲示等で履修学生に周知する.
・直流基礎
・交流基礎
・交流計算
・高電圧実験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
実験項目は基礎から徐々に高度な内容へ順に学べるように準備されており,テーマ群ごとの実験を実施したうえで所定書式の報告書(レポート)にまとめて提出する。遅刻や欠席によって実験項目の一部でも実施しなかった場合には,報告書が提出できないことになるので,遅刻や欠席は厳に慎むこと。やむを得ない事情で遅刻・欠席しなければならない場合には“事前”に届け出たうえで補充実験等の指示を受けること。また,実験中は無用な私語などにより他の学生の迷惑となる行為は慎むこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実験の項目は全て座学講義科目で学習した内容に基づいている。実験開始時までにそれぞれの実験項目で設定されている事前課題を解いて実験にのぞむこと。

【成績の評価】
・基準
到達目標と対比し,下記を合格基準とする。
1.基本的な測定器を取り扱うことができたかどうか。
2.エレクトロニクス分野で用いられる基本的な回路素子とその特性を理解できたかどうか。
3.与えられた回路を実際の回路素子を用いて構成できたかどうか。
4.エレクトロニクス分野で用いられる諸物理量を適切な装置を用いて測定できたかどうか。
5.測定データを図表に表現できたかどうか。
6.実験結果を適切な図表を用いて整理し,理論に基づいた論理的な考察と,結論を報告書(レポート)にまとめることができたかどうか。
・方法
各実験項目群の報告書(レポート)が100点満点中60点以上を得ていることを評価の対象とし,すべての実験項目群の報告書(レポート)の平均点を科目の評価点とする。なお,すべての報告書は期限までに提出されていることを条件に評価するので,指示された提出期限を厳守すること。また,体裁が整っていない報告書(レポート)は評価の対象にはならないので注意すること。

【テキスト・参考書】
テキスト:エレクトロニクス実験Ⅰ指導書
参考書:電気回路Ⅰ,電気回路Ⅱ,専門数学Ⅰ・Ⅱで使用した教科書

【その他】
・学生へのメッセージ
実験はそれぞれの項目に関する知識を座学で十分に習得できていることを前提に計画されている。実験中はもちろん実験が終わってから指導書,参考書を読む態度では円滑に実験を遂行できないことを肝に銘じ,必ず実験前に予習しておくこと。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を授業終了後
稲葉:水曜16時~17時(7号館115室)
齊藤:月曜9時~10時(9号館205室)
高野:月曜10時~11時(7号館237室)
の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため,確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は初回の授業でお知らせします。

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