細胞生物学Ⅰ
 Cell Biology Ⅰ
 担当教員:阿部 宏之(ABE Hiroyuki)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:化学・バイオ工学科  科目区分:専門科目・選択必修 
【授業の目的】
生命の最小単位である細胞の構造や機能、種々の細胞の集合体である組織や生体の機能およびその制御機構を学ぶ。細胞の生物学や、組織・生体の構造・機能、代謝についての重要事項を正しく理解し、バイオ系技術・工学において重要となる生物科学事項を、広範に理解・修得する。

【授業の到達目標】
各種組織を構成する細胞の特徴を、機能と構造面から説明できる。
細胞小器官の構造と機能を説明できる。
細胞が食物からエネルギーを得る仕組みを理解し説明できる。
細胞骨格及び細胞間結合の種類と機能を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
細胞、細胞小器官、エネルギー生産、発生、タンパク質、遺伝子

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
化学・バイオ工学科の教育目標の「B)専門知識の習得」に主に対応する。高校理科教員免許取得必修科目。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
テキスト、パワーポイント、プリント等を使った講義により細胞の生物学を通して重要な生命現象を理解できるように講義をすすめる。中間テスト形式の演習課題を課し、講義内容の理解度を確認する。WebClass等のオンライン授業を活用する場合がある。
・日程
第1回目:イントロダクション(授業計画説明)
第2〜4回目:生命の基本構造(細胞の構造と機能・細胞小器官の働き)
第5〜7回目:生命の連続性(DNAから細胞へ、細胞の分裂と増殖)
第8〜9回目:生命現象と物質(生体化学反応と酵素)
第10〜12回目:代謝とエネルギー生産(解糖、クエン酸回路、電子伝達系)
第13〜14回目:細胞骨格と細胞接着
第15回目:総括、定期試験、試験の解説

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
高校や教養課程で学んできた生物に加えて、細胞・分子レベルでの生命現象を学び、理解を深める。授業中は、私語厳禁、遅刻は減点(2回で1回の欠席と見なす)の対象とする。疑問点がある場合は積極的に質問すること。
受講に当たっては、単に、板書や参考資料の内容を書き写す作業ではなく、原理を理解することに集中する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
細胞の構造と機能に関する基本を理解していることを前提にしているが、知識や理解が不足している場合には、教科書や関連参考書により前もって自習しておく。講義の中で関心を持った研究テーマに関する参考書の通読を勧める。
細胞・分子レベルでの生命現象を学び、理解を深めるには、細胞生物学の修得が必須である。
また、生命科学に関する問題について、新聞やインターネットにより情報を得る習慣をつける。

【成績の評価】
・基準
講義毎に出席を確認し、聴講態度、定期試験を評価の基準とする。
・方法
出席状況(授業参加点)10点、定期試験(中間試験:45点・期末試験:45点)90点の計100点で評価する。定期試験を必ず受け、60点以上を合格とする。ただし、授業を5回欠席すると、定期試験を受ける権利を失う。

【テキスト・参考書】
(テキスト)Bruce Albertsら著、中村桂子ら訳「Essential 細胞生物学 原書第5版」(2021)、Essential 細胞生物学 原書第5版【電子版】」(2021)、プリント配布、(参考書)Bruce Albertsら著、中村桂子ら訳「細胞の分子生物学 第6版」ニュートンプレス(2017)

【その他】
・学生へのメッセージ
専門課程への扉の大切な授業ですから、必ず受講してください。授業中は、私語禁止、携帯電話禁止、遅刻禁止です。
・オフィス・アワー
質問等がある場合は、授業終了後に直接問い合わせるようにしてください。

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