建築構造力学
 Structural Mechanics for Building
 担当教員:三辻 和弥(MITSUJI Kazuya)、汐満将史(SHIOMITSU Masashi)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:建築・デザイン学科  科目区分:専門教育科目 
【授業の目的】
建築構造を理解する上で最も基本となる構造力学のうち、静定構造物の力学を学習し、様々な建築構造物の力の流れや構造設計手法を理解するため
の基礎能力を養成する。

【授業の到達目標】
建築構造、建築の成り立ちに関する内容を理解するための基礎能力を養成する。
建築構造の力の流れを理解し、静定構造物の力学に関する演習問題の解法を習得する。一級・二級建築士試験の学科・構造の問題に解答できる程度
の知識を身につける。

【授業概要(キーワード)】
力のつり合い 反力 応力 静定構造 断面 力と変形 トラス

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
一級建築士及び二級建築士受験資格取得のための、選択科目指定。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任

【授業計画】
・授業の方法
板書およびスライドを用いた講義形式であるが、演習問題を多用し、実践的な理解を図る。
・日程
第1回 ガイダンス 建築構造と力の流れ
第2回 力のつり合い
第3回 反力の求め方
第4回 応力の求め方
第5回 静定構造の解法: 単純ばり
第6回 静定構造の解法: 片持ちばり
第7回 静定構造の解法: 静定トラス(基本)
第8回 静定構造の解法: 静定トラス (応用)
第9回 静定構造の解法: 静定ラーメン(基本)
第10回 静定構造の解法: 静定ラーメン (応用)
第11回 ラーメン構造の応用問題
第12回 3ヒンジラーメン
第13回 静定トラス
第14回 不静定構造の導入
第15回 試験およびその解説

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
建築構造を理解する上で最も基本となる授業であるので、建築系志望者は必ず出席すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
前回配布の資料に目を通し、演習問題の復習をしておくこと。
演習問題を繰返し解き、参考書や問題集に掲載されている類似の問題にも挑戦してみる。

【成績の評価】
・基準
建築構造力学の基本が理解できているか。基本的な問題を解くことができるか。
・方法
出席状況(40点)、期末試験(またはレポート)結果(60点)によって判断する。

【テキスト・参考書】
建築構造力学IおよびII 阪口理、須賀好富、窪田敏行、学芸出版社
最新建築構造設計入門 和田章、古谷勉、実教出版

【その他】
・学生へのメッセージ
講義で理解できなかった点や疑問に思った点は積極的に質問するとよい。一級・二級建築士受験希望者は必ず履修すること。
・オフィス・アワー
質問等がある場合は、随時受け付ける。なお、事前に連絡があるとよい。

51000513-2024-05-52907