高分子合成化学Ⅰ
 Polymer Synthetic Chemistry I
 担当教員:森秀晴(MORI Hideharu)
 担当教員の所属:工学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年/3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:機能高分子工学科/高分子・有機材料工学科  科目区分:専門科目・選択必修(合成化学)、選択(光・電子材料、物性工学)/専門教育科目・選択必修(合成化学)、選択(光・電子材料、物性工学) 
【授業の目的】
高分子合成化学の基礎を学ぶ。汎用高分子の合成法としても重要な付加重合による高分子合成法について基礎的な知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
不飽和化合物のラジカル、カチオン、アニオンによる連鎖重合、および配位重合、リビング重合について、それぞれに用いられるモノマーや開始剤の特徴、反応機構、得られるポリマーの構造などを説明できる。

【授業概要(キーワード)】
付加重合、連鎖重合、配位重合、リビング重合

【科目の位置付け】
高分子合成を行うために必要な基礎的知識を習得するための科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
本講義は、テキストを中心にパワーポイントを示しながら講義を行っていく。
・日程
第1回:高分子合成法
第2回~第5回:ラジカル重合Ⅰ~Ⅳ
第6回~第8回:カチオン重合Ⅰ~Ⅲ
第9回~第11回:アニオン重合Ⅰ~Ⅲ
第12回:配位重合
第13回~第14回:リビング重合Ⅰ~Ⅱ
第15回:期末テストと解説

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教科書・参考書を参考にしながら,パワーポイントで示される講義内容の理解に努める。講義を聴いてわからないことがあれば、積極的に質問して欲しい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
基礎的な用語、定義や考え方についてはよく復習し、わからないことは積極的に質問して欲しい。

【成績の評価】
・基準
不飽和化合物のラジカル、カチオン、アニオンによる連鎖重合、および配位重合、リビング重合について、それぞれに用いられるモノマーや開始剤の特徴、反応機構、得られるポリマーの構造などに関する基本的な概念や用語を正しく理解している事を合格の基準とする。
・方法
レポートを3回出題し、期末テストを行う。授業参加状況も参考にする。(a)レポートの点数(25点満点×3)、授業参加点(25点満点)、期末テストの点数(100点満点)を足して2で割った点が60点以上、もしくは(b)期末テスト(100点満点)で60点以上で合格。(a)と(b)で点数の高い方を成績とする。

【テキスト・参考書】
村橋俊介・小高忠男・蒲池幹治・則末尚志編、高分子化学 第5版、共立出版(¥4,095)
井上祥平著、高分子合成化学(改訂版)、裳華房(¥3,024)
遠藤剛編、高分子の合成(上)、講談社(¥6,615)

【その他】
・学生へのメッセージ
付加重合は高分子合成の大きな柱の1つであり、その理解は高分子科学者として必要不可欠である。付加重合といっても有機化学反応の拡張でしかない。「有機化学」や「合成化学概論」等で学んだ関連事項も振り返りながら学習を進めて欲しい。
・オフィス・アワー
講義内容に関する質問は講義終了後にお願いします。復習時の質問,対面での質問の予約はメールにてお願いします。メールアドレス等は初回の講義のときに知らせます。

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