【授業の目的】
電磁波の応用範囲は広く,通信から計測,エネルギー,医用などにわたっています.この講義では電磁波を理解するために,電磁波の性質・電磁波の理論・応用・アンテナ,電波伝搬について学び,どのように利用されているかについても学びます.基盤教育科目で培った知識を発展させて,電気・電子通信工学の応用力や展開力を養うための科目です.新しい産業や新技術の創造につながる能力を身につけるために,最先端の電気・電子通信工学の習得を目指します.
【授業の到達目標】
1)マクスウェル方程式について理解し,説明・応用できる.【知識・理解】 2)電波伝搬について理解し,説明できる.【知識・理解】 3)スミスチャートについて理解し,説明・応用できる.【知識・理解】 4)アンテナについて理解し,説明できる.【知識・理解】 5)マイクロ波・ミリ波・サブミリ波について理解し,説明できる.【知識・理解】 ことを本講義の到達目標とします.
【授業概要(キーワード)】
分布定数線路・スミスチャート・導波管・マクスウェル方程式・アンテナ・電波伝搬
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
電磁気学I・電磁気学I演習・電磁気学II・電磁気学II演習を基礎とし,電磁波応用の基礎となる講義です. ディプロマポリシーのうち下記の項目を担う科目です. ◎情報科学と電気・電子通信工学の基礎知識を身につけ、それらを応用する能力を身につけている。 ○豊かな発想で、論理的、計画的、積極的かつ協動的に課題を解決する能力を身につけている。 △論理的な思考力と記述力、発表と討議の能力、およびコミュニケーション基礎能力を身につけている。 △諸現象の本質を捉え,その理解を通して習得し、その活用により自ら新分野を開拓する能力を身につけている。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
講義は対面と遠隔を使い分けて行います.状況により適宜変更になります.対面による定期試験が実施できない場合はレポート等により評価する場合があります.講義では具体的なイメージが掴めるように例を多くし、基礎が身に付くように、適宜レポートを課します.
・日程
以下の内容について扱います. _1.ガイダンス,電磁波の歴史_2.高周波伝送路__3.分布定数線路の解析_4.特性インピーダンス,反射係数 _5.分布定数回路_______6.スミスチャート_7.電磁波と放射____8.中間試験と解説 _9.電気ダイポールアンテナ_10.導波管____11.アンテナの基礎__12.アンテナの実際(分類,線状アンテナ) 13.アンテナの実際(いろいろなアンテナ)_____14.電波伝搬_____15.期末試験と解説
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
私語・飲食・喫煙等,他の受講生の迷惑となる行為を行った場合は、受講を遠慮していただき、欠席扱いとします.不明な点等は講義時間内外に積極的に質問することを望みます. なお,2単位の授業科目は90時間の学修を必要とし,そのうち約30時間分を講義で実施しますので,60時間分の予習・復習が必要です.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習をしないで講義に出席して内容がわからないのはごくごくあたりまえのことです.講義の前に必ず予習を行い,わからないところを整理しておいてください. 1.講義の内容に疑問を持ち,不明な点は次回の講義の時に質問しましょう。 2.講義終了時に課題(演習)が出た場合は、翌週その解答を提出しましょう。
【成績の評価】
・基準
到達目標に記載の項目: 1)マクスウェル方程式について理解し,説明・応用できる.【知識・理解】 2)電波伝搬について理解し,説明できる.【知識・理解】 3)スミスチャートについて理解し,説明・応用できる.【知識・理解】 4)アンテナについて理解し,説明できる.【知識・理解】 5)マイクロ波・ミリ波・サブミリ波について理解し,説明できる.【知識・理解】 が成績評価の基準です.各項目について適切に説明,応用できることを合格の基準とします.
・方法
A.毎回の課題または宿題(全部で合計28点) B.中間試験(30点) C.期末試験(42点) A, B, C合計で100点です。合計得点60点以上の方に対して本講義の単位を認定します。ただし、期末試験までの講義に8回以上出席した学生に対してのみ期末試験の採点を行います。全講義回数は15回であるため,期末試験を除いた14回のうち7回を欠席すると,期末試験が採点されない形になります.期末試験の得点が0点の場合,合計得点の最大値は58点であるため,単位は認定されないことに注意してください.
【テキスト・参考書】
テキスト:安達三郎・佐藤太一:「電波工学」,(1998, 森北出版, 東京) 参考書:安達三郎:「電磁波工学」,(1983, コロナ社, 東京)
【その他】
・学生へのメッセージ
教科書のほかに随時プリント等を配布します.電磁気学I・電磁気学I演習・電磁気学II・電磁気学II演習は履修していることを前提として講義を行いますので,内容を復習しておいてください.
・オフィス・アワー
工学部8号館 8-110号室にいます.オフィスアワーは月曜16時~17時です.
|