機械システム設計及び製図Ⅲ
 Mechanical System Design and Drawing III (remedial class)
 担当教員:井坂 秀治(Hideharu ISAKA)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)機械システム工学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:3単位  開講形態:演習
 開講対象:機械システム工学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
この科目は,学習・教育到達目標(C)機械工学の応用力,および(D)デザイン能力および開発・設計・生産技術〔CP3〕〔CP4〕に対応しています.

本授業は,3年次後期に開講された「機械システム設計及び製図Ⅲ」を受講した学生を対象とする.
本授業の【授業の目的】や【授業の到達目標】などは当該授業のシラバスと同様であるが,【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】については大きく異なる.すなわち,当該授業で習得した知識に基づいて,学生自身が主体的かつ自主的に取り組み,到達目標である課題提出を行う.
このため,本授業の履修は当該授業の出席状況,および課題取り組みの達成度に基づいて制限されており,受講の可否について担当教員が判断する場合がある.

【授業の到達目標】
この科目は,学習・教育到達目標(C)機械工学の応用力,および(D)デザイン能力および開発・設計・生産技術〔DP7〕に対応しています.

(1) 与えられた課題に対して,これまで学んだ様々な教科を総合的に用いて,自分独自の方針で6週間程度で設計を完了させ,それをもとに設計図面を8週間程度で製完成できること.
(2) 特に,基礎製図,工業材料,材料力学,設計工学,機械工作法で学んだ内容およびJIS規格を自らの設計に適用できること.
(3) 設計図面を読みとれること.バランスのとれた使いやすい機械装置を設計できること.

【授業概要(キーワード)】
設計法,製図法と規則,加工法,産業機器/装置

【科目の位置付け】
機械システム工学科の学習・教育到達目標(C)機械工学の応用力,および(D)デザイン能力および開発・設計・生産技術〔CP3〕〔CP4〕〔DP7〕を養成するための科目である.
専門科目「基礎製図」,「機械システム設計および製図I,II」の内容を引き継ぎ発展的内容を取り扱う専門科目である.

【SDGs(持続可能な開発目標)】
12.つくる責任つかう責任

【授業計画】
・授業の方法
・授業の方法
本授業では定期的な講義や演習は実施しない(授業分類としては「集中講義による補習」).
基本的には自宅学習を主として取り組むことが前提であるが,課題取り組みの進捗確認と学習指導ため,数回の進捗状況のチェック及び指導を行う.日程については,受講学生の達成度に応じて指示する.
・日程
第1回 ガイダンス
【注意】受講希望者は事前に担当教員にメール連絡しておくこと.

第2回 課題提出に向けた計画および設計書の確認

第3回 中間検図

第4回 部品図検図

第5回 課題提出

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・ 提出までのスケジュール管理(提出締め切りから逆算して計画的に作業を進めること)が重要.
・ 以前の受講経験をもとに,同じミスを繰り返さない意思と具体的な対策が大切である.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・それぞれの進捗チェック日(期日)に対して,計画的かつ継続的に取り組むこと.
・製図室を利用したい場合は,他の授業時間外であれば許可する.製図室の使用上の注意を厳守し,退室時に周辺が汚れている場合は清掃すること.

【成績の評価】
・基準
課題に対して最適な設計がなされているか,図面が JIS「製図総則」や「機械製図」に従っているか,尺度・バランス・レイアウトの適切さ,線の使用法と鮮明さ,また提出期限を守っているかなどについてチェックし,総合的に評価する。100点満点中60点以上を合格とする。
評価内容として,設計法に関する項目40%(到達目標の(2)),製図法と規則,加工法等に関する項目40%(到達目標の(1)),設計および製図全体をバランス良く遂行しているかに関する項目20%とする(到達目標の(3)).
・方法
設計書,提出図面の結果,提出状況を総合的にみて成績を評価する.

【テキスト・参考書】
テキスト:
機械設計研究会 編,「手巻きウインチの設計 第3版」,理工学社(税込¥2,160- 使用予定)
林洋次 監修,「機械製図」,実教出版.

参考書:
大西清,「基礎製図 第2版」,理工学社(¥1,900)
大西清,「JISにもとづく標準製図法 第13全訂版」,理工学社(¥1,800)
野田直剛ほか,「要説 材料力学」,日進出版
打越二彌,「図解 機械材料 第3版」,東京電気大学出版局
尾田十八ほか,「機械設計工学1 要素と設計 改訂版」,培風館

【その他】
・学生へのメッセージ
学生自身が主体的かつ自主的に取り組み,到達目標である課題提出を行う授業方法であるので,自己管理が重要である.また,2年後期の製図Ⅲにおける一定の成果と知識が前提となるので,受講時は事前に確認しておくこと.
・オフィス・アワー
機械システム工学科のwebページから参照できるので確認すること

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