輪講(電気・電子通信)
 Research Paper Survey Seminar
 担当教員:電気・電子通信コース教員(Faculty Members of the Electronics Course)
 担当教員の所属:工学部 情報・エレクトロニクス学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:情報・エレクトロニクス学科(電気・電子通信コース)  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
輪講とは,ひとつの専門書を少人数のグループ内で一人ずつ順に講師を務めて読み進めていくことである。卒業研究を行う研究室で英文の専門書を選定し,輪講形式で読み進める。この輪講の中では,技術者倫理に関する議論も行われる。
輪講を通じて,英語を含む専門文献の読解力を養い,説明の仕方に習熟し,質疑応答等の討議に積極的に参加する習慣を身につける。そのため,技術系の英語を含む専門文献が抵抗なく読みこなせる能力を身につけ,講師として,他人に理解してもらえるように説明する能力を養う。また,聞き手として,講師の説明がわからない部分について的確に質問できる能力を養う。

【授業の到達目標】
1.資料を十分読みこなし,内容を説明できる【技能】
2.専門英語の意味を言え,発音が正しくできる【技能】
3.自分が理解したことを人にわかり易く説明できる【技能】
4.わからない点について質問できるようまとめられる【技能】

【授業概要(キーワード)】
英語文献の読解,文献内容の説明・発表と議論,コミュニケーション能力,質問力,情報収集と自己学習

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は,発表と討議の能力及びコミュニケーション基礎能力,技術者倫理観を身に付けるものである。(情報・エレクトロニクス学科ディプロマポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
卒研着手条件を満たした者に開講する。卒業研究を行う研究室毎に行なう。英語を含む専門文献の選定,発表資料の作成,討議の要領,輪講の進め方については,研究室の授業計画に従う。
・日程
授業計画(日程)は,卒業研究を行う研究室の授業計画に従うものとする。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
学習の方法は(受講のあり方)は,卒業研究を行う研究室の指導教員の指示に従う。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・準備学修に必要な学修時間の目安は,4.5時間/週である。
・予習ができていない場合には人に説明できず,グループ全体に迷惑をかけることになる。また,人の説明が理解できず,講義に加わることができない。英文を確実に理解できるまで,辞書や他の専門書をあたる。わからない場合には,指導教員や大学院生に相談すればよい。
・専門用語を確実に覚え,身につける。

【成績の評価】
・基準
1.授業の到達目標で示した『資料を十分読みこなし,内容を説明できる』ことを合格の基準とする。
2.授業の到達目標で示した『専門英語の意味を言え,発音が正しくできる』ことを合格の基準とする。
3.授業の到達目標で示した『自分が理解したことを人にわかり易く説明できる』ことを合格の基準とする。
4.授業の到達目標で示した『わからない点について質問できるようまとめられる』ことを合格の基準とする。
・方法
・授業目標に沿った内容に対して卒業研究指導教員が授業を行い,その内容に対して正しく説明できているかを判断する。
・英語を含む専門文献の読解力・説明の仕方(50点),説明,質疑応答・討議(50点)を総合して評価し,60点以上を合格基準とする。2/3以上出席しない場合には,単位は与えられない。

【テキスト・参考書】
卒業研究を行う各研究室の指導教員によって異なるため,各指導教員からの指示に従うこと。

【その他】
・学生へのメッセージ
・【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】および【SDGs(持続可能な開発目標)】は研究室により異なる場合があるので,各研究室の指導教員に確認すること。
・輪講はあなたが先生の役割となって他の人に説明するのであるから,十分内容を理解したうえで,わかり易く説明する方法を身につける。他の人の説明がわからないときや説明の内容が自分の理解と異なるときには,必ず質問し,疑問を残さないようにする。輪講はあなたの取り組み次第でただの英語の時間から,コミュニケーション能力養成の時間まで大きく変化する。
・卒業研究テーマに関連した研究を調査していくうえで,日本語および英語で書かれた専門書,学術雑誌,学術論文,英文のホームページを読むことが要求される。輪講では,英語力のうち読解力の養成を行うことになる。輪講を受けるためには,「電気電子英語I」,「電気電子英語II」を受講し,英語検定3級以上,TOEIC450点以上に達していることが望ましい。4年生になるまでに,自分の英語力を高めておくこと。
・オフィス・アワー
質問等がある場合は,卒業研究を行う各研究室の指導教員に直接訪ねること。

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