情報エレクトロニクス入門
 Introduction to Informatics and Electronics
 担当教員:深見 忠典(FUKAMI Tadanori),木ノ内 誠(KINOUCHI Makoto)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:情報・エレクトロニクス学科  科目区分:専門教育科目・必修 
【授業の目的】
情報エレクトロニクスという学問の入り口として,情報エレクトロニクスの基礎的な部分を学ぶ.
情報・知能工学や電気・電子通信工学に関する基礎を概観し,専門教育への基盤を作るとともに勉学意欲の向上を目的とする.

【授業の到達目標】
(a) 情報エレクトロニクスへの興味を持つことができ,学問修得を楽しく継続することができる.
(b) 情報エレクトロニクスの理解に大切な電気回路や情報処理等について基本的な知識を身につける.
(c) 情報エレクトロニクスの時代的意義,応用例や産業界との関わりを理解する.
(d) 情報エレクトロニクス関連の専門用語を説明できる.

【授業概要(キーワード)】
電気,電界,磁界,回路,直流,交流,抵抗,インピーダンス,ビッグデータ,ネットワーク,情報量,データ,アルゴリズム,ヒューマンインタフェース

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は,情報・エレクトロニクス学科の学問を修める上での基礎的な知識と考え方を習得するものである.

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で授業を進める.適宜,講義中に配布した用紙に,ミニテストや演習の解答,質問,意見などを書いて提出してもらう.
・日程
第1週:情報エレクトロニクスを学ぶ概要と方法
第2週:電気の現象の源
第3週:電気抵抗と直流回路
第4週:電荷をためる
第5週:磁界と電流
第6週:誘導起電力と発電
第7週:交流とインピーダンス
第8週:前半のまとめと中間試験
第9週:「情報」って何?,現代社会と「情報」
第10週:「情報」の量としての定義,「情報」をどう記述するか
第11週:自然をどう「情報」化するか
第12週:「情報」をどう扱うか
第13週:「情報」はどのように処理されるのか
第14週:使う人にとっての「情報」,社会・産業の中での「情報」
第15週:後半のまとめと期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義を聞き,大事なところはメモをノートにとり,不明なところは質問する.不明な点はそのままにせず,質問することもよいし,新聞,図書館やインターネットで積極的に調査することも大切である.
講義中の私語等は厳に謹み,講義に集中する.
出席が前提の講義である.傷病の場合には,事前または事後に担当教員に連絡をすること.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業計画に示されたテーマについて,講義資料の事前入手が可能な場合には必ず予習する.
課された課題やミニテストは必ず行い,その際に自分のノートや配布された講義資料を上手に活用する.
講義された種々の概念をしっかりと復習し,次の講義の前に身につけるようにする.

【成績の評価】
・基準
情報エレクトロニクス関連の専門用語で書かれた設問を読み解き,情報エレクトロニクスに関わる電気回路や情報処理等の基礎的な事項を理解していることを合格の基準とする.
・方法
小テスト等40点,中間試験30点,期末試験30点,合計100点で評価し,60点以上の評価を得たものを合格とする.

【テキスト・参考書】
教科書:「情報科学入門」,野本弘平,朝倉書店 (2021).
適宜,資料を配布する.

【その他】
・学生へのメッセージ
学生と教員の双方が,今後の学習の方向付けをするための講義でもあるので,講義に対する質問,感想,意見を積極的に述べてほしい.授業で示される専門用語を理解し記憶することも重要である.この科目は必修科目であり,以後の科目の基礎 となる重要な科目であることをよく自覚すること.
・オフィス・アワー
担当教員のオフィスは講義のあるキャンパスにはない.質問,相談,連絡は,電子メール等で随時受け付けている.
以上の計画は,社会情勢,受講生の理解状況等により変更する場合がある.

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