フードシステム論
 Economics of Food System
 担当教員:藤科 智海(FUJISHINA Tomoumi)
 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):食料・農業に関する政策に関わる組織での勤務経験を生かして、フードシ
ステムと政策の関わりについて講義する。
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:地域創生プログラム  科目区分:選択必修 
【授業の目的】
現在、私たちの食事は、食卓に上るまでに、川上に位置する農林水産業から食品製造業、食品流通業等、様々な経済主体を経由して成り立っている。このような食生活の現状やそれに伴う課題等を理解することを目的とする。
私たちが現在のような食生活をおくることができる背景を学び、私たちの消費生活が食料関連産業にどのような影響を与えているのかを理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
1)食生活の仕組みや食料関連産業の役割を説明できる。【知識・理解】
2)食生活や食品関連産業に関するマスメディアや身近な話題に対して、興味を持ち、自分なりの意見を表現できる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
フードシステム,食生活,食料関連産業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
アグリサイエンスコースにおいて定める専門的知識と能力が身につくように配置された専門科目であるとともに,地域の活性化に貢献したい学生を対象とする「地域創生プログラム」のために配置したものである(農学部のカリキュラム・ポリシー 1(4)、1(6))。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに
08.働きがいも経済成長も
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任

【授業計画】
・授業の方法
テキストの精読を中心に講義を進め、最近の食農環境の把握するために新聞・雑誌等から得た最新情報も紹介する。
・日程
1.イントロダクション
2.食料経済で何を学ぶか
3.食生活の変遷と特徴
4.成熟期にきた食の需給
5.農畜水産物の生産
6.食品企業の役割と食品製造業の展開
7.食品流通とマーケティング
8.外食・中食産業の展開
9.貿易自由化の進展と食料・食品の輸出入
10.世界の食料問題
11.日本の食料政策
12.食品の安全政策と消費者対応
13.日本の食料問題を考える
14.最近のトピックス
15.授業のまとめ(テストを含む)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
テキストを購入し、授業時に使用するとともに、予習・復習等にも活用する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
新聞やメディア等で発信されている食料問題、農業問題に日々関心を持つこと。
授業は学習のきっかけを与えるものなので、疑問点や興味を持ったことに対し、自ら学習を進めること。質問等があれば、いつでも受け付ける。

【成績の評価】
・基準
1)食生活の仕組みや食料関連産業の役割を理解し、適切に説明できることを合格の基準とする。
2)食生活や食品関連産業に関する話題に対して、自分なりの意見を表現できることを合格の基準とする。
・方法
授業態度、テスト、課題レポート等に基づいて総合的に判断する。
授業のまとめとなるテストに60点の配点をする。

【テキスト・参考書】
テキストとして、髙橋正郎監修・清水みゆき編著「食料経済-フードシステムから見た食料問題-第6版」、オーム社、2022

【その他】
・学生へのメッセージ
知識を吸収するばかりではなく、食料・農業問題を自らの問題として考えてもらいたい。
・オフィス・アワー
在室時は、いつでも結構です。本講義の終了後の時間や金曜日の9時から11時半は研究室に在室していることが多い。

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