森林環境保全学
 Forest conservation
 担当教員:小峰浩隆(KOMINE Hirotaka)、芦谷竜矢(Ashitani Tatsuya)

 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):担当教員は、国立研究開発法人にて森林等における野生生物各種の多様性評価を行った経験を有する。その経験を活かし、森林環境や野生生物、人間社会の関係性について、具体的な研究例も含めて講義を実施する。
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:面接授業
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
森林等の環境及びそこに生息する野生生物は、様々な機能を持ち人間社会と相互に関係を持っています。その機能や関係性を理解する事は、人と自然の共生を目指す上で必要不可欠です。本講義の前半では森林等における生物多様性と人間社会との接点について理解を深める事を目的とします。後半では実際の現場経験のある講師に講演を依頼し、森林の現場から学ぶ応用的な学習をおこないます。

【授業の到達目標】
1. 森林等における生物多様性と人間社会との関係について理解することができる。[知識・理解]
2.小さなスケールの物事と大きなスケールの物事を関連付けて考えることができる。[態度・習慣]
3.森林の現場でおこっていることを自分なりに整理することができる。[態度・習慣]


【授業概要(キーワード)】
森林環境、生物多様性、森林生態系の回復、世界の森林、山形県の森林

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
講義に加えて、野外で野生生物等を観察して、講義内容を身近に実感する。幅の広い生物科学の知識を用いて森林保全の基礎を身につける。
CP:3(1)-(3), DP:1-3


【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
08.働きがいも経済成長も
11.住み続けられるまちづくりを
13.気候変動に具体的な対策を
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
この授業は、森林生態管理学の授業で取り扱った森林や野生生物、人間社会との関係性について更に理解を深めるものである。前半は担当教員がスライドを用いた面接授業の形式で講義や演習等を行う。後半は山形県の森林の現場を知る講師による講演等を行う。
・日程
第1回 森林環境保全学ガイダンス
第2回 生物多様性と都市
第3回 生物多様性と都市 野外実習1
第4、5回 生物多様性と都市 野外実習2
第6回 生物多様性と経済
第7回 生物多様性と感染症
第8回 生物多様性と島嶼
第9回 生物多様性についてこれまでのまとめ
第10~11回 山形県の現場を知る講師による講演
第12~15回 山形県における森林管理の取り組み(座学・現地見学)
※講義内容、日程は変更することがある。
※野外での演習を行う事がある。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
知識の習得に加えて、得た知識を基に社会の課題や今後のあり方について自分自身で考えていくことが重要です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
自身が興味をもった内容について、文献等を用いて知識や考察を自身で深め、広げる事が今後に活きてきます。

【成績の評価】
・基準
受講生が自分自身で考え、生物多様性の現状や森林育成の問題点の解決方法を自分なりに整理出来る事や、生物多様性や森林生態系の保全を基礎的な知見、応用的な知見から論理的に説明できることを合格の基準とする。
・方法
授業参加点及び、前半のレポート50点と後半のレポート50点で成績評価する。
詳細についてはガイダンス時に説明する。




【テキスト・参考書】
テキストは指定しない。

【その他】
・学生へのメッセージ
受講制限をおこなう場合があるので、受講希望の人は初回講義には参加してください。
・オフィス・アワー
いつでも対応しますが、不在の場合もありますので事前に問い合わせてもらうと確実です。
連絡先:
hkomine@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp(小峰浩隆)
ashitani@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp(芦谷竜矢)

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