【授業の目的】
この授業は、男女共同参画社会基本法および女性活躍推進法を理解し、その実現のために学校に何ができるかを考察することを目的とする。
【授業の到達目標】
①「男女共同参画社会基本法」「女性活躍推進法」の内容を説明できる。 ②これらの法が必要となった国内外の社会的背景について理解できる。 ③ジェンダーの視点から教育の実態を捉えるとともに、各地での男女共同参画に関する取組状況を調べ、報告することができる。 ④①~③を踏まえ、男女共同参画社会の形成に向けて学校にできることを提案できる。
【授業概要(キーワード)】
男女共同参画社会、ジェンダー、ダイバーシティー、学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、学部の中心科目である。 教員の免許状取得のための選択科目(教職6欄大学が独自で設定する科目(幼小中高))である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
1)授業は主に配付資料を中心とした担当者による説明と、学生グループによるディスカッションによって進めます。ディスカッションのあとには、自分の意見をまとめるミニッツペーパーを書きます。 2)グループによる調査およびその結果報告をおこないます(2回程度)。
・日程
第1回:男女共同参画社会とはなにか 第2回:男女共同参画社会基本法・女性活躍推進法の成立と日本社会 第3回:ジェンダーという語句の意味内容とその変遷 第4回:幼児期におけるジェンダー形成を考える 第5回:メディアと子どものかかわりをジェンダーの視点から捉える 第6回:学校のカリキュラムとジェンダーの関係を捉える 第7回:学校での性をめぐる困難を考える 第8回:男女平等を推進する教育・学習の取組の現状(グループ調査) 第9回: 男女平等を推進する教育・学習の取組の課題(グループ発表) 第10回:高等教育への進学とジェンダーの関係を捉える 第11回:文系理系の選択におけるジェンダーの影響を考える 第12回: 教員世界をジェンダーの視点から考える 第13回: 多様な選択を可能にするための教育・学習機会の充実に向けた取組の現状(グループ調査) 第14回: 多様な選択を可能にするための教育・学習機会の充実に向けた取組の課題(グループ発表) 第15回:男女共同参画社会形成に向けて学校教育ができること
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業内容に関するレジュメを配付して授業を進めます。授業内容に関して重要な箇所はチェックするとともに、必要な箇所はメモを取るように心がけてください。 2)グループワークに積極的に参加し、自らの考えを他者の意見と交換することを心がけてください。また、男女共同参画に関わる国内外・県内外のさまざまな現状や取組みに関心をもち、他者・他のグループと情報共有に努めましょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)自らおこなう読書が内容理解を深めます。授業内に関連文献を適宜紹介しますので、関心をもったら本を手に取って読んでください。 2)グループでプレゼンテーションするための準備は授業時間外におこなってください。
【成績の評価】
・基準
以下の①~④を満たすことを合格基準とします。 ①「男女共同参画社会基本法」「女性活躍推進法」の内容を説明できること ②①で扱った法が必要となった国内外の社会的背景を理解していること ③男女共同参画およびジェンダーに関する各地(国内外・県内外)の実態や取組状況をグループで調べ、かつ発表すること ④①~③を踏まえ、男女共同参画社会の形成に向け、学校教育に何ができるかを提案できること
・方法
平常点:30% /グループ調査・発表:30% /レポート:40%(計100点) 平常点の評価は、グループディスカッション後に記入するミニッツペーパーによりおこないます。 グループ調査・発表では、男女共同参画にかかわる国内外の事例を調査し、報告していただきます。 レポートでは、法律や事例、授業内で紹介した実態等を踏まえて、男女共同参画社会の形成に向けて学校にできることを提案してもらいます。
【テキスト・参考書】
テキストは指定しません。内閣府HPよりダウンロード可能な「男女共同参画社会基本法」「女性活躍推進法」は適宜使用します。URL等は授業時にお伝えします。また、参考文献等は授業内に紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
これからの社会における教育を考えるにあたり、重要な視点を学んでください。
・オフィス・アワー
メールによるアポイントをとれば、いつでもかまいません(WebClassのメッセージ機能を利用してください)。
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