【授業の目的】
西洋芸術音楽、日本の伝統音楽、および世界のさまざまな地域の音楽について紹介しながら、人類がこれまで作り出してきたさまざまな音楽様式を視野に入れて音楽の歴史を概説する。
【授業の到達目標】
西洋芸術音楽の歴史と、日本音楽のさまざまな種目について学び、西洋芸術音楽と日本音楽それぞれの文化的な土壌の違いと歴史的な発展過程の違いを理解する。また、世界の諸地域の音楽についての基本的な知識を獲得する。その上で、人間と音楽の関係、社会における音楽の役割について自分なりに考察を行えるようになることを授業の最終的な到達目標とする。【知識・理解・態度】
【授業概要(キーワード)】
西洋音楽史、日本音楽史、世界の諸地域の音楽
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
教員の免許状取得のための選択科目 この授業は、西洋芸術音楽と日本音楽および世界のさまざまな地域の音楽についての知識を獲得するものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
基本的な民族音楽学の考え方を学び幅広い音楽を総合的に学ぶ視点を確認した上で、西洋の芸術音楽および日本の伝統音楽の歴史について概観する。
・日程
4日間の集中講義(日程は追って掲示する)
1日目(第1回〜第4回) 第1回:音楽とは何か−−民族音楽学の基本的な考え方 第2回:音楽の仕組み−−響きと身体 第3回:社会の中の音楽 第4回:音楽の伝承
2日目(第5回〜第8回) 第5回:西洋の芸術音楽の歴史(1)−−概説 第6回:西洋の芸術音楽の歴史(2)−−中世・ルネサンス 第7回:西洋の芸術音楽の歴史(3)−−バロック・古典派 第8回:西洋の芸術音楽の歴史(4)−−ロマン派・近現代
3日目(第9回〜第12回) 第9回:日本の音楽の歴史(1)−−概説 第10回:日本の音楽の歴史(2)−−古代・中世 第11回:日本の音楽の歴史(3)−−近世 第12回:日本の音楽の歴史(4)−−近現代
4日目(第13回〜第15回) 第13回:生活と音楽(1)−−音楽のコンテクストを考える 第14回:生活と音楽(2)−−音楽とコミュニティの関係を考える 第15回:総括(音楽の歴史を学ぶ意味を考える)および試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義を中心に進める。次項に記す通り、予習および復習を行うことで、講義に対する関心を高め、講義内容をより深く理解することができる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前に教科書を購入して目を通し、授業で扱う内容を理解しておくことがのぞましい。また、講義の後にもう一度教科書を読み、学習内容を確認した上で、自分のこれまでの音楽経験(演奏や聴取体験)を振り返ったり、自主的に授業であつかった音楽を聴いたりして、学んだことについてさらに考えを深めることを期待したい。
【成績の評価】
・基準
授業の理解度、課題への積極的取り組みにより評価します。 60点未満は不可。60点以上を取得した場合、点数に即して評価を行う。
・方法
授業中の参加態度20%、学期末試験80%の割合で総合的に評価を行う。
【テキスト・参考書】
テキスト: 1. 岡田暁生『西洋音楽史(中公新書)』中央公論新社 2.小塩さとみ『日本の音・日本の音楽』アリス館 ★大学生協で販売予定。事前に目を通しておくことがのぞましい。
参考書・参考資料等 ★近藤譲『ものがたり西洋音楽史』岩波書店 ★徳丸吉彦『ものがたり日本音楽史』岩波書店 ★徳丸吉彦(監修);増野亜子(編)『民族音楽学12の視座』音楽之友社 月溪恒子;北川純子;小塩さとみ『現代日本社会における音楽』放送大学教育振興会 月溪恒子『日本音楽との出会い−−日本音楽の歴史と理論』東京堂出版 徳丸吉彦『民族音楽学』放送大学教育振興会 ★は大学生協で販売予定。 その他の参考書については、授業中に指示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
集中講義は、1つのテーマについて連続で講義を行いますので、事前にどのような内容を授業で扱うのかを把握しておくと、講義内容が理解しやすいと思います。授業中には、みなさんの意見を聞く機会も設けますので、その時には積極的な発言を期待します。
・オフィス・アワー
集中講義なのでオフィスアワーは設定しません。授業の前後や休憩時間にコンタクトをとってください。
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