【授業の目的】
地域で営まれている伝統的なものづくりを参考に、つくり手の思いや今日的価値について考察するとともに、小学生を対象にした「工作教室」の企画・運営・実践を通じて、地域の学校教育や社会教育の課題を解決するために、“ものづくり”を学習することの意義を捉え、プログラム(題材)の内容と提供方法について検証する。
【授業の到達目標】
①ものづくりの体験を通して、得られる学びの成果や意義について説明することができる。【態度・習慣】 ②小学生を対象にした「工作教室」の企画・運営を実践することができる。【態度・習慣】 ③題材を発案し適切な教材化と準備、児童への指導を実践することができる。【態度・習慣】 ④実践結果を分析・検証し、報告書を作成することができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
ものづくり、工作教室、学校教育、社会教育
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
【科目の位置付け】
この授業は「中心科目」として専門教育で学んでいる知識・技能を地域課題の解決を目指して総合的に活用し企画・運営・実行していく実践実習・演習である(地域教育文化学部地域教育文化学科のカリキュラム・ポリシー/ディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
授業は集中形式で行われ、工作教室の企画と運営・報告会等から構成される。
・日程
1)年間10回前後の工作教室開催に向けた計画の立案、役割の分担、公民館との交渉・調整等に10時間を割り当て、到達目標②を達成する。 2)各回の題材設定と教材準備に9時間、当日の実践に2時間、事後の検証に1時間(合計12時間)を割り当て、到達目標①③④を達成する。 3)年間4回(48時間)以上の実践を必要とする。(*教室の開催は主に毎月第4土曜日) 4)1年間の活動を振り返り、次年度に向けた課題や改善方法の検討に2時間を割り当て、到達目標①④に報告として加え全体のまとめを行う。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
コース専門科目や教職科目で習得した知識や技能を、社会へ役立てる機会と捉え、積極的な活動を目指すこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
受講者間での連絡を密にし協力し合うと同時に、分担した役割や準備には責任を持って臨むこと。
【成績の評価】
・基準
(1)ものづくりの体験を通して、得られる学びの成果や意義について説明することができ、小学生を対象にした「工作教室」の企画・運営を実践することができることを合格の基準とします。 (2)題材を発案し適切な教材化と準備、児童への指導を実践し、実践結果を分析・検証し、報告書を作成することができることが合格の基準です。
・方法
1.協働力・発想力・行動力・責任遂行能力(観察法により評価:50点) 2.客観的報告力・多面的情報処理能力・専門領域に関する知識と技術の応用力 (企画書・開発題材・報告書により評価:50点)
【テキスト・参考書】
この授業では、担当教員が作成するスライド、プリントなどを授業で資料として配布し、都度、テキストや参考書などを紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
山形市内の公民館で行なわれる「工作教室」の企画・運営・実践が中心となります。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を土井研究室(地域教育文化学部1号館1階147)において、火曜日14:40~16:10 の間に設けます。 会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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