【授業の目的】
小規模学校である小国高校の生徒や地域の方と共同で、その地域の農産物を使った新たな創作料理の考案や調理実習を通した交流活動を行い、①小規模学校や地域における学校の役割を考え、②地域の新しい食文化づくりをめざす。これらを通して地域課題を解決する実践力を学ぶ。
【授業の到達目標】
予定現地:西置賜郡小国町、小国高校。現地活動を計1-2回ほど実施することで、小規模校教育や地域の課題を理解し、新しい食産業の創造に取り組む。一連の活動を通して、以下にあげる6つの能力1)課題を特定することができる(知識・理解)、2)説得力ある解決法を述べることができる(知識・理解)、3)実行に挑戦することができる(技能)、4)実行を成功させるためのコミュニケートできる(態度・習慣)、5)実行結果を客観的に検証できる(技能)、6)成果を発表するプレゼンテーションができる(態度・習慣)。
【授業概要(キーワード)】
小規模学校、地域食産業、自治体行政
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
本授業は中心科目であり、地域課題を考える実践型実習演習である(地域教育文化学部地域教育文化学科のカリキュラム・ポリシー/ディプロマ・ポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 11.住み続けられるまちづくりを 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
集中形式で大学または現地フィールドにて、情報収集および問題解決の方法、試作作成、討論、発表方法などを学ぶ。
・日程
1) 課題決めとグルーピング(6時間) 大学で現場の課題を理解した上で、5月頃から小国高校とコンタクトをはかる。地域の食産業を盛り上げるような活動を検討していきましょう。 2)解決案の作成(20時間) 課題を決めたら、具体的な解決策を考える。人数が多い場合は、一定期間、テーマごとの個別の指導を受ける場合がある。 3)実証と検証(20時間) その企画案を夏から秋頃に小国高校や小国町で実施してみる。山形大学地域教育文化学部の学生として交流しながら、活発に活動・議論してほしい。同時に、実際に小国町や小国高校で見聞きして得たことをこれまでの事前調査での知識と照らし合わせて自分の中で定着させる。 4)反省・総評(14時間) 年度内に大学キャンパスにおいて、反省会および小白川キャンパス(2月中旬)で成果発表会を開くので、その準備を進め、成果をわかりやすく説明する技能を身につける。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
与えられた授業をこなし、与えられた知識を頭に入れるのではなく、答えがないかもしれない課題に対して、知的好奇心と向上心を持って、前向きに取り組む。特に、目標に掲げた6つの能力に関して、常に意識しながら、課題に取り組んでほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
資料を入手して、必要な知識やスキルに関する学習を自主的に進めること。事前に計画を立て、見学、気付いたポイント、現地で指導された内容などについてノートにまとめておきましょう。
【成績の評価】
・基準
出席、レポート・感想文の提出、グループ活動での貢献、発表の内容を精査する
・方法
自分にできることや挑戦したいことを明確に表現でき、かつ、地域の現場が求めていることを理解できた者を高く評価します。また、企画への参加数や取り組む態度姿勢(50点)、レポートや感想文(40点)、最終発表(地域現場および大学)のためのプレゼンテーション(10点)による総合評価により、数値化します。リーダーとしてメンバーを率いていくような積極的な姿勢は高く評価したいと思います。
【テキスト・参考書】
指定するものはありませんが、地域教育や地域産業に関わる資料や、山形県および小国町、小国町の観光協会や商工会議所、小国高校などのホームページなどが参考になると思います。小国町に関する新聞記事もチェックしておきましょう。
【その他】
・学生へのメッセージ
・地域社会を代表する教育機関や食産業現場での活動なので、多くの方の協力と日程調整が必要です。決めた日程は変動できないことが考えられます。1ヶ月以上前もって予定を連絡するので、調整をつけて参加するように心がけてください。理由がある場合には、必ず教員へ連絡してください。 ・現地訪問またはリモートで生徒や町の皆さんと一緒に活動する予定です。生徒と交流するときは教育実習とは違う大学生らしさを発揮してください。 ・地域社会や社会人とのかかわり合いを持つので、大学生として責任を持った行動を心がけるようにしてください、その一方で、そのような機会を積極的に楽しめるような気概を有していることを期待します。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」の曜日と時間は授業で指示します。
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