生涯スポーツ学
 Theory of Lifelong Sport
 担当教員:笹瀬 雅史(SASASE Masasi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
生涯スポーツ概論(理念・歴史・問題)について学習する。生涯スポーツという言葉は広く使われているが、その概念や意味する内容のとらえ方は多様である。この講義では、日本におけるスポーツの展開過程とその特徴をふまえ、生涯スポーツをめぐる議論が、国内外のいかなる社会的背景のもとに登場してきたのか、その現状と課題を考察する。(1)まず、生涯スポーツ学の基本的な構造(仕組みやシステム)の基本的な知識を得ることを目的とする。(2)様々な領域(学校、地域、公共・商業スポーツ施設やプロスポーツ)で展開するスポーツ現象について生涯スポーツ学的な視点で捉え、その理解や考察を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)生涯スポーツ学の基本構造が説明でき、それらを各領域で応用して考えることができる。【知識・理解】(2)生涯スポーツ学的な視点でスポーツを捉えることができ、そのことについて考察・討議することができる。【知識・理解】【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
生涯スポーツ、ライフステージ、スポーツ環境、自由時間

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、体育・スポーツ現象について、生涯スポーツ学的な観点から論理的に分析し、改善案を提案する力を身につけるために編成される科目である(地域教育文化学部地域教育文化学科カリキュラム・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
生涯スポーツの基本的なトピックスを選んで講義を中心に行う。必要資料はそのつど配布する。1)生涯スポーツ学の構造、及び様々な領域における実践的なあり方を説明し、問いかけます。2)テキストや補足部分のPowerPoint資料、配付資料により授業を進めます。3)教員からの一方通行ではなく、学生への問い・討議によって授業を進めます。
・日程
1 オリエンテーション 体育とスポーツ  2 スポーツの歴史と近代スポーツ
3 日本の近代化と体育・スポーツ     4 戦後の高度経済成長とスポーツ
5 スポーツ大衆化とみんなのスポーツをめぐる国際的動向
6 スポーツ振興と社会体育行政      7 ライフステージと生涯スポーツ
8 地域におけるスポーツクラブとしてのスポーツ少年団
9 総合型地域スポーツクラブの展開
10 中高年齢者スポーツ、女性とスポーツの現状と課題
11 障がい者スポーツの現状と課題
12 スポーツイベント、ニュースポーツの創造と地域活性化
13 生涯発達・生涯学習と生涯スポーツ    14 生涯スポーツをめぐる諸問題
15 スポーツと人権、スポーツ基本法、まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)PowerPoint資料の一部も配付予定ですので、教員の口頭による説明や指示などを追記するなどしてノート代わりにすると後で見返すこともでき参考となります。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で取り扱ったトピックスについて、インターネットや図書文献をもとに学習する。マスメディアでの情報や自分の体験から考えておくとよい。本授業科目では課題等を課します。授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください。1)準備学修に必要な学修時間の目安は以下の通りです。1時間/週2)授業当日までにテキストの該当箇所を事前に読んでおくようにしてください。3)授業中に取り組む問題で解答を間違えた箇所については、授業後に確認する等のリフレクションが重要となります。4)グループワークの機会もありますので、必要に応じて事前に集まり、発表資料の作成に積極的に関わってください。5)授業で習った内容に関連する事を自ら図書館やインターネットで自分なりに調べて理解を深める努力が不可欠です。


【成績の評価】
・基準
授業参加態度、レポート等の提出により、生涯スポーツ学の修得度を評価する。授業参加態度および生涯スポーツに関する基礎知識を習得し・内容を論述できることが合格の基準です。1)授業の到達目標で示した生涯スポーツ学の基本構造が適切に説明できることを合格の基準とします。2)到達目標で示した、生涯スポーツ学的な視点でスポーツを捉えることができ、各領域での深く考察(論述)し、討議にも積極的に参画できていることが合格の基準です。
・方法
授業への参加態度、平常点(30%)、授業内容に関するレポート(70%)による。

【テキスト・参考書】
使用しない。図書館にある生涯スポーツ関係の図書、インターネット上にある映像などが参考になる。

【その他】
・学生へのメッセージ
自らの人生や生活との関わりで生涯スポーツについて考えてみよう。
・オフィス・アワー
昼休み時(12時~13時)や16時20分~17時。また在室時は対応できる場合があります。

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