社会の基礎
 Foundations of Social
 担当教員:大喜 直彦(DAIKI Naohiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
小学校の社会科教育において、地域社会に対する誇りと愛情を育て地域社会の一員として自覚し、環境の保全や自然災害防止の重要性に関心を深め、我が国の産業発展や社会の情報化の進展に関心をもたせることが求められている。さらに日本の歴史や伝統を大切にすること、平和を願う日本人として世界の国々の人々と共生することを自覚させることが求められている。しかも各種の基礎的資料を効果的に活用し、社会的事象の意味について考える力、調べたことや考えたことを表現する力を育てることも求められている。そこで本授業では、小学校社会科の授業で教師に求められる基礎的教育内容をあつかう。特に、歴史と地域、文化と伝統の内容、さらに現代社会の問題にも焦点をすえていく。

【授業の到達目標】
講義、発表、教科書の分析、レポートを通じて、小学校社会科教育の基礎的知識・技能を身につけることができる。

【授業概要(キーワード)】
歴史、教科書、史料、伝統、地域、日本史

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
 この授業は、小学校教員免許取得のための選択科目であり、小学校社会科の基礎的教育内容を身につけるものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
授業前半は、講義中心で実施する。なお、講義においても、関係論文を輪読することもある。授業後半には、個人またはグループによる発表も行ってもらう予定である。具体的には、教科書の記述について、あるいは教員として教える際、気をつけなければならない点などを、個人またはグループごとに探り、まとめて発表する。それを受けて受講生全員で議論する。なお、講義実施における環境、受講人数、興味関心、進捗などの各状況により多少の変更もありえます。
・日程
第1回 授業の概要説明、授業の進め方
第2回 教科書について
第3回 災害と環境問題
第4回 3・4年生の歴史授業-地域の歴史と文化・伝統
第5回 6年生の歴史授業-古代・中世史分野について
第6回 6年生の歴史授業-近世史分野について
第7回 6年生の歴史授業-近代・現代史分野について
第8回 現代の社会の問題を考える
第9回 グループまたは個人による発表 古代・中世史分野
第10回 グループまたは個人による発表 近世・近代史分野
第11回 グループまたは個人による発表 近代・現代史分野
第12回 グループまたは個人による発表 古代・中世史分野
第13回 グループまたは個人による発表 近世・近代史分野
第14回 グループまたは個人による発表 近代・現代史分野
第15回 授業のまとめ。課題レポートの提出

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
発表資料については、図書館やインターネットを活用し情報収集や配布資料などの事前学習を行い課題に沿った資料を作成すること。毎回授業に参加し、積極的に発表や議論に加わること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で配布されるプリントなどを活用して授業の復習をしておくこと。また、授業中に指摘した参考書などを読んで、発表に備え、課題レポートを作成すること。

【成績の評価】
・基準
・課題レポートを評価の基本にすえ、授業の出席状況、発表の有無・内容などを加味して総合的に評価する。
・具体的には授業に積極的に参加し、課題レポートを提出したか、加えて発表に備え、準備や議論などにも主体的に取り組んだか、を主要な要素とする。
・方法
成績評価については、発表点30点、レポートを70点として、合計した点数で判断する。

【テキスト・参考書】
『小学校学習指導要領解説 社会編』(文部科学省、平成29年7月)、網野善彦『日本社会の歴史』上中下(新書、岩波書店)。その他については、授業の際に適宜指示する。

【その他】
・学生へのメッセージ
・授業内容だけではなく、テレビ・新聞などより、現代の社会問題にも常に意識して、目を配っておくこと。
・連絡は、Webclassを通じて行うので、頻繁に確認をすること。
・オフィス・アワー
オフィスアワーについての詳細は、講義時に説明する。相談場所は基本的に大喜研究室で行う。

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