幼児教育指導法
 Teaching methods of preschool education
 担当教員:坂本 明美(SAKAMOTO Akemi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本授業では『幼稚園教育要領解説』を扱いながら「五領域」や「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」など、幼児教育についておさえておきたい事柄について学ぶ。内外の多様な幼児教育実践について学びながら、保育者の支援やかかわり、環境構成などについて考察を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
①『幼稚園教育要領解説』の「5領域」、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について理解できる。
②子どもの遊び[学び]、保育者の子どもへのかかわりや支援、環境構成などについて考察することができる。
③海外の幼児教育実践について学び、多様な保育実践に触れ、我が国の幼児教育において参考にしたい点について考察することができる。
④具体的な保育の場面を想定して、指導案を作成することができる。

【授業概要(キーワード)】
遊び、学び、「五領域」、健康、人間関係、環境、言葉、表現、幼小接続、学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、選択科目である。自ら主体的に問題意識を持ち、コミュニケーションをはかりながら多様な考え方に出会い、他者と協働して課題解決に取り組むことが求められる。(地域教育文化学部のディプロマ・ポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
『幼稚園教育要領解説』を授業で読みながら、ポイントをつかむ。/海外の幼児教育実践に関する映像資料をもとに、それぞれの特徴について考察し、日本の幼児教育において参考にしたい点について検討する。/グループ活動と発表を行う。/指導案を作成し協働的に検討を行なう。①数回分の授業の冒頭において、短時間の模擬保育を行う。②「幼児教育」をテーマとした探究学習を行い、発表し、交流し合う。
・日程
第1回:ガイダンス、「五領域」について、
第2回:「幼稚園教育において育みたい資質・能力及び『幼児期の終わりまでに育ってほしい姿』」、「幼児の主体性と教師の意図」、模擬保育についての話し合い
第3回:「保育者と子どもとのかかわり」、模擬保育の準備
第4回:「環境」/レッジョ・エミリアにおける保育
第5回:「言葉」、「表現」/「フレネ教育」における幼児教育実践
第6回:教師の意図と、子どもたちの思いや願い
第7回:特徴的な保育実践の事例
第8回:保育指導案の作成(1)
第9回:保育指導案の作成(2)
第10回:保育指導案の交流
第11回:「幼児教育」をテーマとした探究学習の準備(1)
第12回:「幼児教育」をテーマとした探究学習の準備(2)
第13回:「幼児教育」をテーマとした探究学習の発表の発表(1)
第14回:「幼児教育」をテーマとした探究学習の発表(2)
第15回:「幼児教育」をテーマとした探究学習の発表(3)、「ふりかえり」

※上記の内容は、若干変更の可能性もあります。
※複数回の授業の冒頭で、短時間の模擬保育実践を行なう。
※第11~15回(予定):「幼児教育」をテーマとした探究学習、及び発表において、情報機器を活用する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・『幼稚園教育要領解説』のポイントをおさえながら読む。
・内外の多様な幼児教育実践に触れる際に、環境構成や教師(保育者)の役割についてなど、考察する。
・保育指導案の交流は、Webクラスの掲示板を利用して行います。
・「幼児教育」をテーマとした探究学習では、パワーポイントで発表していただきます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・授業中に『幼稚園教育要領解説』をじっくり読む時間を確保することができませんので、授業時間外にしっかり読んでください。

【成績の評価】
・基準
『幼稚園教育要領解説』の「五領域」や「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の内容を理解し、保育指導案を書くことができる。課題を提出している。調べ学習の成果を発表できる。以上のことを合格の基準とします。
・方法
三分の二以上の回数を出席していることを前提として、次のように評価する予定です。
①模擬保育の発表(25%)、②指導案(25%)、③「幼児教育」をテーマとした探究学習の発表 (30%)、④その他の提出課題(随時 20%)
※グループ発表については、活動のプロセスも評価するため、協同的な活動への貢献が不十分な場合、減点する。

【テキスト・参考書】
【テキスト】
・『幼稚園教育要領解説〈平成30年3月〉』フレーベル館、平成30年
・その他、プリントを配布するなど、その都度紹介する。
【参考書】
適宜、紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
・Webクラスに必ず登録してください。
・この授業は提出課題が多く、発表のために準備していただく内容も多いため、授業以外の時間に取り組んでいただく内容として、負担が重くなることをあらかじめご了解していただきたいと思います。授業の中で課題に取り組む時間を設定する時もありますので、毎時間の授業を有意義に過ごしてください。
・オフィス・アワー
授業終了後でも構いませんが、時間がかかる場合は、WebClassのメールの機能を使って事前に連絡してください。日程調整させていただきます。

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