【授業の目的】
学校図書館が機能的に運営されるために、学校図書館メディアの構成に関する理解及び実務能力の育成を図る。 ・学校図書館の資料収集と組織化について、目的・意義と手順を理解する。 ・学校図書館コレクションの構築に必要な基礎的な能力を身に付ける。 ・学校図書館メディアの構築のために、多様なメディアを評価する能力を身に付ける。
【授業の到達目標】
①学校図書館メディアの種類及び特性について説明することができる。 ・様々なメディアがあることを知り、それぞれの特性を生かした配置と活用方法を理解する。 ②学校図書館メディアの組織化の意義や流れを説明することができる。 ・日本十進分類法について理解し、分類や配置方法を理解する。 ③学校図書館コレクション形成や選書について説明することができる。 ・学校図書館が「教育課程の展開に寄与する」ことを理解した上で、コレクション形成や選書を検討する。 ④1人1台端末時代の学校図書館に求められることを理解し、有効なメディアを検討することができる。 ・学校図書館活用とICT活用のベストミックスについて、考えを形成する。
【授業概要(キーワード)】
学校図書館メディア、資料収集と組織化、学校図書館コレクション、ICTの効果的な活用、公立図書館との連携
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
学校図書館メディアの構成を具体的に構想する能力を身に付けるものとする。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 04.質の高い教育をみんなに 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
講義と演習を交えて進める。1日目に「個人の課題」と「全体の課題」を設定し、3日間の講義・演習を通して課題解決を図る。
・日程
この授業は、学生の学習状況に合わせて、以下の内容で行います。 第 1~5回(講義) ・ 国や県の施策をふまえた学校図書館メディアの構成 ・学習指導要領を踏まえた学校図書館のあり方 ・山形県の学校図書館メディアの現状 第6~10回(演習) ・学校図書館メディアの種類と特性 ・学校図書館メディアの選択・構成と司書教諭の役割 ・学校図書館の3機能を踏まえた学校図書館コレクション 第11~12回(講義) ・日本十進法・目録法の意義と機能 第 13~14 回 (演習) ・一人一台端末時代における学校図書館メディアの構成 ・合理的配慮を踏まえた学校図書館メディアの構成 ・学校図書館のネットワーク化・外部機関との連携 第 15 回 まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で示されるパワーポイントを参考に講義内容をノートに筆記するなどして内容の理解に努め、学校図書館の機能を具体的に思い描きながら学びを深めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
学校図書館や公立図書館に足を運び、資料収集・組織化についての情報を収集してください。 学校図書館における効果的なICTの活用について、今後の社会を見据えて考えることを意識してください。 授業で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットで自分なりに調べて理解を深める努力が不可欠です。
【成績の評価】
・基準
学校図書館の機能的な運営につながる資料の収集や組織化について、学校図書館の現状と関連付けて説明することができることを合格の基準とします。 様々なメディアについて理解し、教育課程の展開に寄与する学校図書館コレクションの構築について提案することができることを合格の基準とします。
・方法
グループ毎の課題解決学習の様子やプレゼンテーション、個人のレポート等で評価します。 授業の様子:50点 レポート:50点
【テキスト・参考書】
参考書: 「探究学校図書館学」編集委員会編著『学校図書館メディアの構成』全国学校図書館協議会2020年 志保田務他2名『分類・目録法入門 新改訂第6版 ―メディアの構成―』第一法規2020年
【その他】
・学生へのメッセージ
これからの社会を見据えて、新しい視点で学校図書館のメディアについて構想していきましょう。
・オフィス・アワー
メールでアポイントを取ってください。詳しくは授業でお知らせします。
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