【授業の目的】
国語科教育の基礎的な素養として、国語すなわち日本語に関する知識は不可欠である。国語学概論Ⅰでは、日本語についての基礎知識を広く得ることを目的としている。
【授業の到達目標】
日本語の基礎知識を適切に理解し、具体例を用いて内容を説明することができる。
【授業概要(キーワード)】
国語,日本語,音声・音韻,語構成・語彙,文法,文章・文体,敬語
【科目の位置付け】
この授業は、中学校国語および高等学校国語の教員免許状取得に関する科目であり、卒業要件上の選択科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
毎回配布プリント等を用いて講義形式で行い、適宜質疑応答をしながら進める。 教科書の内容は理解した上で講義に臨むこと。
・日程
第1回 国語学とは 第2回 日本語の音と形①発音のしくみ・特殊拍 第3回 日本語の音と形②五十音図・音素と異音 第4回 日本語の音と形③アクセント・漢字かな交じり文・短縮語 第5回 日本語の文法①日本語の品詞・活用 第6回 日本語の文法②格助詞・使役・受身 第7回 日本語の文法③テンス・アスペクト 第8回 日本語の文法④モダリティ・条件・名詞修飾 第9回 日本語らしい表現①連体修飾と連用修飾・省略 第10回 日本語らしい表現②「は」と「が」・とりたて助詞 第11回 日本語らしい表現③「のだ」・授受表現 第12回 日本語の変化と多様性①敬語・ら抜きことば 第13回 日本語の変化と多様性②日本語の地域差・方言の周圏分布 第14回 日本語の変化と多様性③言葉の位相差 第15回 講義のまとめ・テスト
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義中は、内容をノートに筆記し、質問するなどして内容の理解に努める。 積極的に発言・質問する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
準備学修として、授業前に教科書を読み内容を理解しておくことと、授業後にプリントとノートによって講義内容を確認し、関連事項を自ら本やインターネットで調べ、理解を深めることを求める。この準備学修に必要な学修時間の目安は4.5時間/週である。
【成績の評価】
・基準
日本語学の基礎知識を適切に理解し、具体例を用いて内容を説明できることを合格の基準とする。
・方法
テスト80点、毎回の質疑応答・授業参加態度20点の合計を評点とする。
【テキスト・参考書】
テキスト:庵 功雄,日高 水穂,前田 直子,山田 敏弘,大和 シゲミ(2021)『やさしい日本語のしくみ改訂版 日本語学の基本』くろしお出版
【その他】
・学生へのメッセージ
国語学に関心のある学生の履修を歓迎する。授業内での積極的な発言・質問を期待する。
・オフィス・アワー
水曜日13:00~17:50の間、坂喜研究室(地教2号館5階539)において、質問等を受け付ける。 会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は、事前に連絡すること。 連絡先は、初回の授業で知らせる。
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