現代イギリス文学論
 Contemporary English Literature
 担当教員:三枝 和彦(SAIGUSA Kazuhiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この授業では,イギリスの短編小説の講読を通し,中学校及び高等学校の英語教師に必要な,英語文献を正確に読み解く力と,異文化英語圏の社会や文化に関する知識及びそれに対する理解を養うことを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)英語文献を正確に読むことができるようになる。
(2)作品の背景にある異文化英語圏の社会や文化について説明できるようになる。
(3)小説の内容や技巧について分析できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
イギリス文学、短篇小説、サマセット・モーム

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
児童教育コース発展科目中の選択科目。
中学校教諭及び高等学校教諭一種免許(英語)取得のための選択科目

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
20世紀の代表的な大衆作家,サマセット・モーム(W. Somerset Maugham,1874-1965)の短編小説を講読していく。受講者は予習として当該作品を読み,内容に関するクイズに答える。授業中は当該作品を訳読し,その内容に関して意見を述べ合い,授業終了時にはコメントペーパーを書く。担当教員は適宜,解説や講義を行い,次回授業でコメントへフィードバックする。
・日程
授業計画
第1回:ガイダンス(授業の概要,目標,計画,評価)
第2回:作家の肖像―サマセット・モームの伝記的紹介及び作品の特徴
第3回:"The Luncheon" 因果応報の残酷さ
第4回:"The Ant and Grasshopper" 寓話は正しいとは限らない
第5回:"Home" 一途な恋の結末
第6回:"The Escape" 徹底的な回避法
第7回:"The Happy Man" 幸せは人それぞれ
第8回:"The Poet" きまりが悪い間違い
第9回:"The Promise" 人は豹変する
第10回:"A String of Beads" 事実は小説よりも奇妙であるか
第11回:"The Bum" 落ちぶれても捨てないプライド
第12回:"The Dream" 夢は現実となったのか
第13回:"A Friend in Need" まさに適切な救済措置
第14回:"The Social Sense" 社交意識の束縛
第15回:まとめと期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
必ず予習をして,作品テクストを読み,クイズに解答したうえで授業に臨んでください。特に担当の回は十分に精読してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
(1)辞書を丹念に引き,分からない語彙表現は調べましょう。
(2)テクストを読んで不明な事項,疑問を覚えた事項については,図書館やインターネットも利用して調べてみましょう。
(3)授業後は復習として作品を読み直しておくとよいでしょう。

【成績の評価】
・基準
(1)授業で扱う作品を正確に読むことができる。
(2)作品の背景にある異文化英語圏の社会や文化について,授業で扱う事項を説明できる。
(3)作品の内容や技巧について意見を述べることができる。
・方法
クイズへの取組み(10%),コメントペーパー(20%),授業中の訳読(35%),試験(35%)

【テキスト・参考書】
使用する小説テクストはこちらで準備します。その他,授業進度や学生の理解に合わせて,適宜,参考資料を配布または紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
モームの作品は面白いものばかりです。英文は難しい部分も所々ありますが,全体的には平易なものです。
・オフィス・アワー
金曜日16:20~17:50(会議等で不在にすることもあるので,確実に面談したい場合は事前に連絡してください。指定時間外も随時受け付けます。)
三枝研究室 地域教育文化学部2号館4階
連絡先は初回授業でお知らせします。

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