地域防災論
 Regional Disaster Prevention
 担当教員:熊谷 誠(KUMAGAI Makoto)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):防災コンサルタントとして勤務経験があり,地域防災支援の経験がある
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
自然災害が多発する日本に生きる市民として相応しい,防災に関する基礎的な資質能力を育成する。

【授業の到達目標】
自然環境についての基礎的知識をもとに,各種自然災害の原因について説明できる。市民の防災行動における自助と共助について理解し,自らの能力を踏まえた防災への取組や参画ができる。

【授業概要(キーワード)】
自然災害,素因,誘因,防災

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この科目は,専門教育科目の「基礎科目」であり,地域防災に関する最新の社会の動向なども踏まえながら,専門知識や技能を身につけるものである。(地域教育文化学部文化創生コース ディプロマポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
本授業は,担当教員による講義を中心とするが,レポート作成とその紹介のほか,防災ゲームの体験など双方向コミュニケーションも交えて行う。一部,オンデマンドによる授業回を含む。
・日程
第1回:オリエンテーション/本授業の目的,方法,概要についての説明
第2回:東日本大震災1 基本的メカニズムとハザード
第3回:東日本大震災2 被災地と復興による変化
第4回:地形と災害1 地震災害と地盤,沖積低地
第5回:地形と災害2 液状化,直下型地震,活断層,水害
第6回:気象と災害 気象現象がもたらす災害
第7回:火山と災害 火山活動がもたらす災害
第8回:地図を活用した災害リスクの理解
第9回:日常生活の防災
第10回:防災法規と制度 災害対策基本法,建築基準,防災計画,自主防災組織
第11回:避難の課題-風水害から身を守る
第12回:防災ゲーム・ワークショップ-「クロスロード」,「DIG」
第13回:避難所の課題-東日本大震災と熊本地震にみる成果と課題
第14回:避難所の役割と運営協力-学校地域連携,NPO
第15回:災害復興と地域防災の課題-災害ケースマネジメント,地域防災訓練

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業前に配信される資料を参考にしつつ受講ノートを作成する。授業時の小レポートに指示された課題について記述する。要望や質問がある場合は積極的に記す。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業前に配信された資料を予め読んで授業に臨む。授業後は,資料とノートを読み直して復習する。

【成績の評価】
・基準
授業内容に対する理解や,レポートにおける独自の工夫等がみられたか
・方法
授業内容の理解に関するレポート(70%)
授業内容とその応用に関するレポート(30%)

【テキスト・参考書】
テキスト:なし。資料:授業前に配信される授業資料や授業時において紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
本授業科目の前半部分には防災基礎として地球科学の内容が含まれるが,高校で地学や地理を選択しなかった学生でも理解できるような内容の講義となっている。
・オフィス・アワー
金曜日10:20-11:20 授業で周知するメールアドレスに連絡してください。

21224030-2024-08-23002