デザインと文化
 Introduction to Design and Culture
 担当教員:小林 俊介(KOBAYASI Syunsuke),西野 毅史(NISHINO Takeshi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
デザインと文化の関係についてメディアテクノロジーの視点から概観する。今日ある多様なデザインと文化が成立した背景を理解し、造形活動に活かすための基礎的な知見を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
・デザインが文化に与えて来た影響について,時代背景や技術革新を捉えて論理的に説明することができる。【知識・理解】
・今日のデザインや様々な文化の状況について,その特徴や次代の在り様について持論を説明することができる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
技術革新、映像、メディア、インターネット、コミュニケーション

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
文化創生コースの基礎科目で,デザインの特質や意味を多元的な視点から考察することによって,デザイン理論の基礎を学習する(地域教育文化学部文化創生コースのカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
講義を中心に進め、理解を助けるための作品鑑賞や議論を行います。また,随時,演習課題や小レポート等を課し,その発表を求めます。
・日程
第1回 授業の進め方および今日の日本と世界のデザイン事情について概説する。(講義)
第2回 文化をデザインの視点からどのように捉えるかを概説する。(講義)
第3回 デザインと文化の関係① 産業革命とデザインの関係について概説する。(講義)
第4回 デザインと文化の関係② 映画の発明とそれが文化に与えた影響について概説する。(講義)
第5回 デザインと文化の関係③ 印刷技術の変遷とマンガの成立について概説する。(講義)
第6回 デザインと文化の関係④ テレビの発明と映像文化の変化について概説する。(講義)
第7回 デザインと文化の関係⑤ ビデオの登場と視聴形態の変化について概説する。(講義)
第8回 デザインと文化の関係⑥ コンピュータグラフィックスの誕生について概説する。(講義)
第9回 デザインと文化の関係⑦ パーソナルコンピュータとビデオゲームの開発について概説する。(講義)
第10回 デザインと文化の関係⑧デスクトップパブリッシングとデスクトップビデオについて考察する。(講義)
第11回 デザインと文化の関係⑨メディア芸術と二次創作文化について概説する。(講義)
第12回 デザインと文化の関係⑩インターネットメディアとライブエンターテインメントについて考察する。(講義)
第13回 今日的デザインの特徴(状況)について各自テーマを基に調査し、発表する。(演習)
第14回 今日的文化の特徴(状況)とこれからのデザインの在り方について発表等をもとに考察する。(演習・討議)
第15回 講義全体の振り返りとこれからのデザインと文化の在り方について考察する。(演習・討議)
※概説においては各回とも具体的作例を鑑賞し、その鑑賞の留意点について明示しながら講義する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
様々なメディア等から得られるデザイン情報に常に関心を持ち,そして進んで「観る」「調べる」意欲が大切です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業時間外学習へのアドバイス
次回の講義に即したキーワードについて、予め調査および関連事業(展覧会等)を取材してもらいます。学期中に1回は発表を課します。各回、関心事やキーワードについて独自の補強を行ってください。

【成績の評価】
・基準
①:デザインの価値の所在について,授業で解説した時代背景やメディア技術の特徴をまとめ,他の文献等を加えて主体的に考察し,適切に説明できることを合格の基準とします。
②:多様な文化の状況について,授業で解説した現状や課題をまとめ,他の参考文献や独自の調査を加えて主体的に考察し,持論を発表できることが合格の基準です。
・方法
上記の基準①②を評価の観点として,小レポート(2回程度):60%、授業内での発表:40%を総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト:特にテキストは用いない。適時、プリントを配付する。
参考書・参考資料等:
勝井三雄・田中一光・向井周太郎(監)「最新 現代デザイン辞典」平凡社
松下哲也「ヘンリー・フューズリの画法 物語とキャラクター表現の革新」三元社

【その他】
・学生へのメッセージ
デザインや文化の担い手に対する敬意を持ち、講義内容を基礎として主体的に探究する姿勢を期待します。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設けます。なお,会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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