【授業の目的】
「心理学は長い過去と短い歴史を持っている」といわれる。本講義では、まず現代心理学の成立以降、心に関する学問である心理学がどのように展開してきたのかについて述べる。また、こうした展開の中で生み出された心を理解するための枠組みについて総論的に論じる。さらに、感覚・知覚をはじめとするさまざまな心理学においてなされた研究や知見について幅広く紹介する。尚、知覚や心理査定においては、演習を通して体験的に学習していく。
【授業の到達目標】
心理学の歴史について説明することができる。【知識・理解】 さまざまな領域における心理学の基本的な概念について説明することができる。【知識・理解】 心理学の研究法についての概要を説明することができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
心理学、認知、パーソナリティ、対人関係、学習、発達
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
本授業は,「地域社会における心身の健康に関する諸課題についての基本的知識(文化創生コースのディプロマ・ポリシー)」を身につけるための科目であり,公認心理師の受験資格に関わる単位である。 心理学の基本的な知識を習得することを目的とする。心理学を体系的に学びたい学生は、他の授業に先立って本授業を授業することが必要である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを使った講義を基本とする。体験的理解ができるよう、適宜、演習課題も取り入れる。
・日程
1.心理学とは-心理学の成り立ち- 2.感覚・知覚・認知 3.脳の仕組みと心(生理・神経) 4.パーソナリティ 5.心理アセスメント 6.対人関係(集団・社会) 7.対人関係(家族)、及び中間試験 8.学習(1) 9.学習(2) 10.記憶 11.思考と言語 12.情動・動機づけ 13.発達 14.教育・福祉 15.心理学の展開 及び期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で扱う内容を、自身の具体的な経験に関連付けながら理解する。 授業内容と関連する既習事項について、自分なりに体系づけるようにする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
教科書指定はしないが、心理学を継続的に学習したい人は、概論書を1冊購入しておくとよい(参考書欄に何冊か例示してあります)。 図書館やインターネットを活用し関連事項について情報収集をする。
【成績の評価】
・基準
心理学の基礎的な概念や事項について一定の理解が出来ていることを合格の基準とします。
・方法
7回目に行われる中間試験(50点)、及び最終回に行われる期末試験(50点)で評価します。 90点以上を「S」、80点-89点を「A」、70点-79点を「B」、60点-69点を「C」、60点未満を「F」とします。
【テキスト・参考書】
参考書: 鹿取廣人他(編) 心理学[第5版] 東京大学出版会 2015 梅本 堯夫 (著), 大山 正 (著) 心理学への招待―こころの科学を知る (新心理学ライブラリ) サイエンス社 – 2015 無藤隆他(著) 心理学 新版 有斐閣 2018
【その他】
・学生へのメッセージ
自学自習によって授業内容を修得する姿勢が大切です。 心理学に関する書籍に幅広く触れてください。 ※この授業の単位の修得が、「心理学統計法」の履修要件になっています。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を研究室において設けます。詳細は、オリエンテーション時に連絡します。
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