【授業の目的】
楽文化とは,人間が言葉では伝えきれない感情や思いを音や音楽で伝え合い,共有してきた「音によるコミニュケーション」の方法や所産などの総体である。世界の各地で歌われ,聴かれ,愛好されてきた音楽は民族や地域,時代によって様々であり,音の嗜好性や伝承方法,表現方法,音楽様式も多様である。この授業では音楽教育,声楽,指揮,作曲の各専門の立場から,音楽をその背景となる諸文化や歴史と関連付けながら様々な視点から多角的に考察していく。
【授業の到達目標】
1.音楽の発展と歴史、諸文化とのかかわりに関心をもち,音楽を広い視野から捉えるための基礎的素養を養う。【知識・理解】 2.授業を通して得られた知見に基づいて,時代や地域,音楽のジャンルの違いによる表現方法や音楽様式の多様性を理解し,説明できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
音楽文化,音楽様式,音楽教育,声楽,指揮,作曲
【科目の位置付け】
この授業は「コア・プログラム」における「中心科目」の一つであり,音楽の発展と歴史、諸文化とのかかわりを広い視野から捉えるための基礎的素養を養うことを目指します(地域教育文化学部のカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 10.人や国の不平等をなくそう 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
基本的に講義形式で進めるが、必要に応じて演習、実技も取り入れる。
・日程
1.:授業のガイダンス(授業計画,評価,ミニ・レポートについて) 2.:演奏会とプログラムノート 3.:日本の歌ー童謡と山田耕筰 4.:オペラーバロックとカストラート 5.:指揮法の歴史と実践 6.:オペラの魅力ーフィガロを中心にー 7.:山形が生んだ音,音楽① 8.:山形が生んだ音,音楽② 9.:楽式①ー二部形式,三部形式,複合三部形式 10.:楽式②ーロンド形式,ソナタ形式 11.:プレゼンテーション準備 12.:プレゼンテーション① 13.:プレゼンテーション② 14.:プレゼンテーション③ 15.:まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
受講時に配布する資料には、授業内容をまとめるためのフォーム、演習用の課題が設けられています。授業時の説明を聞きながら記入し、復習や発展学習の材料にしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1.授業時の資料を中心に復習し、不明な点は図書館をフル活用しましょう。 2.オリエンテーションで配布するワークシートの記入を丁寧にし,まとめの資料として有効に活用してください。
【成績の評価】
・基準
以下の観点で、総合的に評価する。 ・演習や課題に関して、主体的に積極的に参加し、意欲的に取り組んだか。 ・内容に関する理解や工夫が見られたか。
・方法
1.各担当ごとのミニ・レポート50点 2.プレゼンテーション50点 上記1.2.の基準に出席状況を勘案して総合的に評価します。
【テキスト・参考書】
教科書:特になし。資料は授業時に配布します。 参考書1:岩宮眞一郎『CDでわかる音楽の科学』ナツメ社 参考書2:田村和紀夫、鳴海史生『音楽史17の視座』音楽之友社 参考書3:久保田慶一ほか『はじめての音楽史』音楽之友社
【その他】
・学生へのメッセージ
現在の自分の殻を破り、新しい可能性を見つけることができます。 授業時の資料を中心に復習し、不明な点は図書館をフル活用しましょう。
・オフィス・アワー
オリエンテーション時に担当教員4名のオフィスアワーについて連絡します。
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