音楽理論基礎
 Music Theory Basics
 担当教員:名倉 明子(NAGURA Akiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
西洋古典音楽の演奏、作曲、編曲に必要な事柄を主に和声を通して学修し、楽曲に対する理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)和声のバス課題、ソプラノ課題を実施できるようになる。【知識・理解・技能】
2)コード進行による和声づけと旋律の創作ができるようになる。【知識・理解・技能】
3)楽曲の和声分析ができるようになる。【知識・理解】
4)音楽の形式を理解し分析することができるようになる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
和声、コードネーム、楽式

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は「基礎科目」の一つであり、西洋古典音楽の基礎となる和音や形式についての知識を修得するものである。(地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コースのカリキュラム・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
1)テキストに沿って講義を進め、課題を実施する。
2)楽曲の形式や和声の分析をする。
3)メロディや伴奏の創作を試みる。
・日程
第1回:授業概要についてのガイダンス。
第2回:和音と和声。4声体の解説と実習。声部の音域、禁則など。
第3回:バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンにつながる機能和声における四声体、通奏低音(バスコンティヌオ)の解説。
第4回:四声体における三和音連結とその転回形。ここから各回において和声実習する。
第5回:属七の和音とその転回形、根音省略形。
第6回:属九の和音とその転回形、根音省略形。
第7回:同主調からの借用和音(準固有和音)。これらの分析と実習。
第8回:Ⅴ度のⅤの和音。ドッペルドミナントの種類。これらの分析と実習。
第9回:Ⅴ度のⅤの和音を用いたコード進行による和声付けと旋律の創作。
第10回:各調のⅤ度のⅤの和音を用いたコード進行による和声付け、旋律作りを行う。これらの分析と実習。
第11回:音楽の形式。二部形式・三部形式・複合三部形式。
第12回:音楽の形式。変奏曲。
第13回:8小節程度の主題の変奏を試みる。
第14回:音楽の形式。ソナタ形式。
第15回:ソナタ形式の楽曲分析とまとめ。
期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)テキストを購入し本文に線を引くなどして活用する。
2)授業内の説明において重要な点はノートに書き取り役立てる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)テキストはあらかじめ読んでおくこと。
2)宿題として指定された課題は必ず実施すること。

【成績の評価】
・基準
授業に出席し積極的に学び課題をこなし基礎的な知識を獲得しているかどうかを評価の基準とする。
・方法
平常点20点+期末試験80点
(全授業の2/3以上出席しない者は失格とする。)

【テキスト・参考書】
テキスト:音楽之友社、池ノ内友次郎他『和声 理論と実習 Ⅰ 』音楽之友社
参考書:菊池有恒『楽典(音楽家を志す人のための)』、石桁真礼生『楽式論』音楽之友社、池ノ内友次郎他『和声 理論と実習 Ⅱ 』音楽之友社、島岡譲他『総合和声』音楽之友社

【その他】
・学生へのメッセージ
1)きちんと復習をし知識を積みあげていくことが必要です。
2)自身が聴いたり演奏したりする楽曲がどのようにできているかを知ることにも繋がります。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は名倉研究室(地域教育文化学部1号館2階 253)において、原則、木曜日の昼休み(12:10〜13:00)としますが、これに限らず空き時間には随時対応します。確実に面談したい場合は授業後に相談してください。

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