鍵盤楽器奏法基礎
 Piano Study (Basic)
 担当教員:三輪 郁(Miwa,Iku)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):ピアニスト、音楽大学講師として長年の経験を活かし、初期のピアノ奏法、学習の継続の手引きをする。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:地域教育文化学部で音楽必修科目を取得予定者  科目区分: 
【授業の目的】
・バロック、古典派の作品を通して、ポリフォニーおよび古典派の様式、楽曲の形式を学び、楽曲に適した奏法の基本を取得することを目的とする。
・スケール、アルペッジョ、アコード(全調)を通して全ての調性に等しく呼応できる指使い、タッチを身につける。初心者はJ.S.バッハのインヴェンションとシンフォニア、ソナチネアルバム他を、ピアノ演奏経験者は個々の進度に見合ったテキストを選択し、向上を図る。

【授業の到達目標】
・正確な読譜力・解釈力の大切さを理解できるようになる。(知識・理解)
・楽曲に適した奏法を身につける事ができる。(技能)
・表現力・想像力を高められる。(態度・習慣)
・演奏技術の向上を目指す事ができる。(理解・技能)

【授業概要(キーワード)】
気持ち良い演奏をする方法,基礎的な技術の向上,読譜力

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この授業はピアノ演奏上の基礎を学び、同時に向き合う楽譜の読解力を探究するものである。音楽史に基づいた理解の裏付けと実践的な基本技術の見直しにより、自身の積極的な問題解決や更なるステップアップを考える力を習得するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
個人およびグループでの授業。各々の課題のアナリーゼの仕方を学び、実際に演奏してそれが反映されているかを確認し、技術向上に繋げる。対面及びオンライン併用。
・日程
第1回:ガイダンス(全体授業の課題を決定する)
第2回:実技演習(読譜の概念について学ぶ)
第3回:実技演習(楽曲の分析)第4回:実技演習(楽曲の時代背景を知る)
第5回:実技演習(楽曲の意味内容を考える)第6回:実技演習(楽曲の拍節の意味を考える)
第7回:実技演習(楽曲の調性感を考える)第8回:実技演習(楽曲の和声感を考える)
第9回:実技演習(楽曲のフレーズを学ぶ)第10回:実技演習(楽曲に相応しい運指を考える)
第11回:実技演習(楽曲に相応しい音色を考える)
第12回:実技演習(ペダル奏法を学ぶ)第13回:実技演習(呼吸法と打鍵)
第14回:実技演習(楽曲の様式を学ぶ)
第15回:実技演習 これまでの授業・学習のまとめとしての演奏

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
個人指導が主体であるが、他者の演奏は可能ならば聴講し、自分自身に生かす。課題をこなすだけでなく、新たな楽曲へ取り組む意欲も大切。また、作曲者、作品について自発的に調べること。受講後、記憶が新しいうちに出席カード必ず記入すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
指導を踏まえ毎日練習すること。次回の受講前に1週間の取り組みについて出席カードに記入し、提出すること。練習曲、音階等は毎日の練習プランに組み入れる事が望ましい。

【成績の評価】
・基準
期末試験及びスケール、アルペッジョ、アコード奏法を総合的に判断する。併せて出席カードの内容で以下の通り評価を行う。
・全体授業での方向性を理解し努力したか。(10%)
・内容に対する理解や工夫が見られたか。(10%)
・授業に積極的であったか。(10%)
・12月~1月に行う後期実技試験(70%)及び上記の基準に基づく採点(30%)の合算
・方法
各授業後の課題から、技術や知識をいかに磨いていくか。実際の公の演奏の場でいかに生かされているかを判断し、完成度の高さを評価する。

【テキスト・参考書】
古典派のソナタ、J.S.バッハ インベンションとシンフォニア(ヘンレ版などの原典版)、ソナチネアルバム(全音および音楽之友社)他必要に応じて指定する。

【その他】
・学生へのメッセージ
楽しく楽器に触れることができる様、準備をすることが大切です。基礎が出来れば、それが発展に繋がっていきます。
・オフィス・アワー
コンサート及び研修等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は初回の授業でお知らせします。

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