【授業の目的】
デザインのための基礎的なデジタルツールやソフトウェアの基本的な操作方法を学ぶとともに、それらを使用してコンテンツをデザインし、制作を行う。形態、色彩、コンポジション、デザイン思考など様々な演習課題を通して、造形活動の基礎となるデザインの知識と技能を習得することを目的とする。
【授業の到達目標】
・デザインの基本的な用語や原理を理解し、デザインを行うためのコンピュータの基本的な操作ができる。【知識・理解】 ・形態や色彩、テクスチャー等のプリミティブな造形要素から、設定されたビジュアルイメージの要件やメディア条件に即した造形秩序を構成できる。【技能】 ・デザインワークの制作過程を理解し、それらを実践するためのグループワークやリサーチワーク、発想法などを実施することができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
形態、色彩、コンポジション、デザイン思考、コンピュータリテラシー
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
中学校・高等学校一種免許状(美術)取得の必修科目。 デザインの視覚原理と制作に必要な基礎的知識・能力を身につけるための演習科目であり、「デザイン表現演習」「デザイン応用演習」を履修する場合は本科目を履修しておくことが望ましい。
以下のDPを達成するための文化創生コースの基礎科目である。 ・自ら主体的に問題意識を持ち、常に学び続けることができる ・地域の文化創生全般にわたる基本的知識を身につける ・地域の教育及び文化創生のために修得すべき専門的知識や技能を身に付ける。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
1)画像処理ソフトウェアを使用して各種の造形技法に基いた視覚表現をデザインしコンテンツの制作を行う。 2)デザインの基本的な制作プロセスに沿って、リファレンスのリサーチワークや、グループワークによる各種の発想法などを実施し、デザインの独自性を高める制作を行う。 3)コンテンツの制作後には鑑賞、分析、評価なども行い、そのプロセスと成果をまとめて小レポートを作成する。
・日程
第1回 授業の目的と内容、演習の進め方について説明 第2回 画像処理ソフトウェアの基本操作と画像設定[画素とベクター画像](演習) 第3回 構成の基礎1[形態の描画](演習) 第4回 構成の基礎2[配置・比率](演習) 第5回 構成の基礎3[規則性と無秩序](演習) 第6回 構成の基礎4[図と地とレイヤー](演習) 第7回 色彩の基本[色の体系・三原色](演習) 第8回 色彩の演習1[色調補正](演習) 第9回 色彩の演習2[配色とインデックスカラー](演習) 第10回 色彩の演習3[色価とグラデーション](演習) 第11回 リサーチワークとリファレンス(演習) 第12回 発想法1[BS法の応用 シックスハット](演習) 第13回 発想法2[マインドマップ マンダラート](演習) 第14回 プロトタイピング[アイディアスケッチ](演習) 第15回 講評および討議(演習・討議)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業で説明するソフトウェアの原理や基本的な操作方法はノートを取るなどして確実に把握する。それらを基にしてコンテンツのデザインを行う。 2)応用的な制作技術については各自で調べ、基本技術との関係を把握した上で用いるように留意する。 3)期限時間内で制作においてはより質を高め、デザインにおいては独自性を高めるように努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)授業時間内で収まらない制作作業は提出期限までに履修者で協働して進めておく。 2)課題の要点を抑えて、その後の授業やその他の制作活動においても忘れずに応用することに努めてください。
【成績の評価】
・基準
①デザインのためのデジタルツールやソフトウェアの基本的な設定や操作ができることが合格の基準です。 ②制作したコンテンツの造形要素に関して設定されたビジュアルイメージの要件やメディア条件を満たす表現ができていることが合格の基準です。 ③デザインの基本的な理論や制作過程を理解し、独自性の高い視覚表現のコンテンツを創造できることを合格の基準とします。
・方法
課題の制作過程、提出作品、レポートから総合評価を行う。 過程における準備や中間制作物の内容【30%】、課題作品【40%】、レポート【30%】
【テキスト・参考書】
テキスト:特にテキストは用いない。適時、プリントを配付する。 参考書・参考資料等: 「デザイン・ウィズ・コンピュータ」永原康史著(エムディエヌコーポレーション) 「構成学のデザイントレーニング」三井秀樹著(六燿社) 「コンピュータ時代のベーシックデザイン 視覚表現」南雲治嘉著(グラフィック社)
【その他】
・学生へのメッセージ
「デザイン表現演習」、「デザイン応用演習」を履修予定の学生は原則としてこの科目も履修してください。制作を中心としたワークショップ形式の授業です。高校でデザインを学んでいない学生にも理解できるよう分かりやすい授業を心掛けますが、理解できない点は適宜ご質問ください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設けます。なお,会議 や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお 願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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